Aug 27, 2009

リアル書店でしか買わない消費者が41.3%?

同じく東洋経済8/29号です。
gooリサーチを利用したネットユーザー1000人アンケートの結果です。

結果、
実際の店舗のみ:41.3%
ネット書店のみ:1.6%
両方:55.8%

これを受けて、
”日本ではまだまだネットシフトはそこまで進んでおらず、「実際の店舗」が踏ん張っている。今回のアンケートでも、「実際の書店」でしか買わない消費者が41.3%に上った” 
というような内容の記事になっています。

なんか、リアル書店の肩を持つような書き方な気がします。しかもこのアンケート、かなり極端です。ネット書店のみ、って。のみって。

それに、だまされてはいけないことがもうひとつ。
実際の全国民の実態はこのアンケート結果と一致するはずがありません、絶対。
なぜなら、これはネットユーザーへのアンケートだからです。
こんなアンケートに回答してくれるネットユーザーということは、普段からよくネットを使用している人たちのはずです。
よくネットを利用している人に、「ネット書店を使ってますか?リアル書店だけですか?」と質問しているのです。

総務省実施の通信利用動向調査によると、2008年のインターネット利用者は総人口の約75%です。
この中には、ただ「接続はできるよ」「つないだことあるよ」程度の人が結構いるはずです。僕の両親もそうです。
このような人たちが、ネットアンケートに回答したり、ネット書店で買い物したりできるでしょうか?
できるわけないです。
ということは、実際にネット書店で本を買うことができる人はもっともっと少ないはずです。

記事を書いた人はそのくらい考えて書いているとは思いますが(そうじゃなかったらホンマモンのあほや。そんな奴の書いた記事に価値なし)、必ずしも読者がそう読むとは限りません。
この記事だけみて、「国民の半分以上が、頻度はともかくネット書店を使ってるんやな」と思ってしまう人は必ずいます。
それとも、東洋経済を読むような人にそんな人はいないのでしょうか?
それとも僕が考えすぎなのでしょうか?


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