Jun 30, 2009

20代の6人に1人が「資金ゼロ」

6/24の読売です。
 
―20歳代の6人に1人が「金融資産ゼロ」であることが、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(東京)の調査でわかった。― そうです。

学生を含む3756人の20~29歳の男女からの回答の結果、
預金や株式などの金融資産は「なし」と答えた人が17・7%、25万円未満が19・3%だそうです。
―約6割が100万円未満の資産しか持っていなかった。― とあります。


いろいろ言いたいことがありませんか?
このアンケートにどこまで意味があるのか。どこまで真剣に考える必要があるのか。この結果から結論を出してもいいものなのか。

学生を含むって・・・。金融資産をがっつり持っている学生は想定しにくいと思うのですが?平均的な一人暮らしの学生はこのご時世、仕送りも少なくなり、金を貯める余裕なんてないのでは?それに、金を稼ぐ、貯めるは学生の目的ではないと思います。あくまで個人的な考えですが。
学生と社会人をごちゃまぜにするのは危険だと思います。

また、大学院まで行った人は奨学金をもらっていた人もそれなりにいるでしょう。それらの人たちは資産どころか、負債を持っています。
このアンケートでは資産があるかどうか、という質問をしていますが、逆に負債については質問しなかったのでしょうか?資産と負債は対になるものです。数直線はプラス方向だけでなく、マイナス方向にも伸びていると思うのですが。

それに、20~29歳というのも幅が大きすぎでしょう。特にこのくらいの年代の人たちは大学生(→大学院生)→社会人という大きな変化のなかにいます。この変化のタイミングは人によって数年変わってきます。それを考えると、この年代をひとくくりにしてしまうのはどうかと思います。
せめて、社会人1年目~3年目、くらいのくくりのほうが実態が分かりやすいのではないでしょうか。

30~40歳とか、40歳~50歳というまとまりであれば、まだましだったかも知れませんけどね。


え~っと、この前30歳になったので、このアンケートの中から外れてしまいましたが、なんだかんだ言って、僕もお金ありません。残念ですが。ゼロではないのですが。
稼がねば・・・


さて、この読売の記事は
―同協会は「今後の安心感を得るためにも、ぜひライフプランの具体化に取り組んでほしい」としている。― と結ばれています。
これが、アンケートを実施した協会の結論なのか?何のためにやったのさ?だからなんなのさ?
アンケートやるなら、対象や項目にもう少し頭を使ったほうがいいと思いました。
読売新聞もこんなしょうもない記事書いてもしょうがないでしょう?

Jun 24, 2009

東芝のLED電球が5000円に

ものすごく久しぶりですが、何事もなかったかのように更新します。

6/22に東芝が今夏に5000円のLED電球を投入することをリリースしました。40W、60Wの白熱電球と同等の明るさの電球です。

電球に5000円なんて高いと思う人も多いかも知れません。その気持ちわからないでもありません。でもこいつらのすごいところは同等の明るさなのに、白熱電球対比消費電力が約1/8。しかも通常の安い白熱電球の寿命が1000時間程度なのに対し、LED電球の寿命は4万時間。オーダーが変わってしまいました。
ということで、まあエコな照明と言われるわけです。

今回僕が衝撃を受けたのは値段です。だって、現在東芝はLED電球を1万円で売ってるんですよ。それが、一気に半額の5000円。ちょっとすごいです。いろんな意味で。
これまでLED電球を出していたのは、僕の知る限り東芝だけでした。だから値段も1万円でいけてたのでしょう。売れていたかどうかまではわかりませんが(さすがに、そんな高いもんほいほい売れたりはせんやろうとは思うけど)。
しかし、6/11にシャープが7月にLED電球市場に参戦することをリリースしました。しかも値段は4000円。さすがに4000円に1万円では勝負になりませんので、東芝も5000円にまで下げざるを得なくなったのではないでしょうか。ただ、4000円に対し、5000円までしか下げないということは東芝にとってこの辺が利益のでるぎりぎりのところだったということでしょうか?それなら1万円という価格って?とも思いますね。

今後さらにLED電球市場に参入する企業が出てくるでしょう。ただ、僕の考えではLED照明の市場が儲かるのは今後数年~10年程度でしょう。電球は価格がすごく下がって普及していくかも知れませんが。
すぐ後ろには有機ELがせまってきています。