Aug 31, 2009

8月は33冊

今月はけっこうたくさん本を読みました。
僕は今年の初めから、読んだ本を記録しているのですが、8月は一番多い33冊でした。
平均して1日1冊以上です。
読む人に比べれば、まだまだ少ないかもしれませんが、これでもかなりなもんなのですよ。僕的にはね。
もしかしたら、人生で一番本を読んだ月だったかもしれません。
いや、それはないか?

お盆休みがあったり、かぜで寝ていた週末があったり、本を読む時間がたくさんありましたからね。
それに、薄い小説もけっこう読みましたからね。
数にあまり意味はないのですが、一応の記録として。


記録しておく際には、あとから振り返ることができるように、読んだ本を5段階評価しています。
今月読んだ本で、僕が5点をつけた本をご紹介。読んだ順です。
  • 『大事なことだけ、ちゃんとやれ!』 ジェームズ・キルツ
  • 『李陵・山月記』 中島敦
  • 『大人の投資入門』 北村慶
  • 『羅生門・鼻』 芥川龍之介
  • 『ヴァージン流』 リチャード・ブランソン
  • 『車輪の下』 ヘルマン・ヘッセ
  • 『ビジネスで失敗する人の10の法則』 ドナルド・R・キーオ
  • 『「デキる人」の脳』 ノア・セント・ジョン
けっこう辛口で点数をつけてるつもりです。5点ということは、僕の中では”めっちゃいい本”です。ここに並べた本はすべて自信を持ってお勧めできます。
このブログで紹介した本もありますね。
気になるタイトルがあったらぜひ読んでみてください。
……とはいえ、やっぱり好きな作家には甘いんですかね。

ついでに、僕が4点をつけた本もご紹介しておきます。
  • 『市場の変相』 モハメド・エアラリアン
  • 『イノベーションのジレンマ』 クレイトン・クリステンセン
  • 『STUDY HACKS!』 小山龍介
  • 『まねる力』 勝間和代
  • 『ブルー・オーシャン戦略』 W・チャン・キム、レネ・モボルニュ
  • 『ほぼ確実に世界の経済成長があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資法』 北村慶
  • 『バタフライ・エコノミクス』 ポール・オームロッド
  • 『蜘蛛の糸・杜子春』 芥川龍之介
  • 『「1秒!」で財務諸表を読む方法』 小宮一慶
  • 『大前の頭脳』 大前研一
  • 『第1感』 マルコム・グラッドウェル
  • 『10年先を読む長期投資』 澤上篤人
  • 『アフリカ 動きだす9億人市場』 ヴィジャイ・マハジャン
4点は、”普通にいい本”です。読む価値ありです。名著と呼ばれる本もありますよ。


今月は、本屋で見かけて衝動買いしてしまうことが多かったのですが、ほぼ当たりでラッキーでした。
『ヴァージン流』とか『ビジネスで失敗する人の10の法則』は新宿のブックファーストで見かけなかったら読むことはなかったかも知れません。
偶然に感謝。

来月もいい本をたくさん読みたいです。

Aug 30, 2009

夜はどこも選挙の番組です

すごいですね民主党。
こんなに変わってしまうんですね。これはこれで怖いですね。
小選挙区というのは怖いですね。
そして、小選挙区で落とされた連中が比例代表で復活してくるのがもっと怖いですね。
選挙のしかたをもっと考えたほうがいいですよね。

チャンネル回してみましたが、テレビ東京が一番おもしろいです。
有名人たくさん呼んでます。竹中平蔵に榊原英資。これだけでもおもしろい。それに猪瀬直樹に姜尚中。金掛かるんですかね?こんだけ集めると。
みんな政治家ではなく学者さんです。まあ、このタイミングで政治家は出てこれるわけないですが。
あほな政治家と違って、みんなちゃんと人の話は聞くし、他人の話の途中でわめきださないし、話はわかりやすい。
興奮してわあわあやるのではなく、落ち着いて話す。大人ですね。
政治家もこんな風に話せばいいのに。

最終的にどうなるかでしょうかね。


『どうする!依存大国ニッポン』

昨日に引き続き、森川友義氏の「35歳くらいまでの政治リテラシー養成講座」です。
第2回目(そして最終回)の今日はつっこみどころがたくさんあります。
筆者の分析や提案には納得できない部分が多いです。つっこみまくりたいです。
ただ、それは置いといて、日本の現状を知るという意味では、読んでおいてもいいかもしれないです。いろいろなデータは日本を知るのに役立ちます。

この本のテーマは”日本の「依存体質」”です。現在の政治の各論の、基本的な焦点を6つ選び、できるだけニュートラル(全然ニュートラル感じられないですが)に解説していくつもりです。とのことで、以下の6つについて章がつくられています。
①世界における日本経済
②日本国の防衛問題
③財政赤字問題
④食料依存
⑤エネルギー依存
⑥少子化問題


この中でも特につっこみどころの多い(というか、結局僕と考え方が違うというだけなのかも知れないです
が)④食料依存の章について見てみます。

それから数千年たった現在の日本の衣食住は、自国のものだけではまかなえなくなってしまっています。ちょっと変ですね、縄文時代が住みやすくて、科学技術の発達した現在が不便というのは。
これは決めつけ過ぎでしょう。自国のものだけでまかなわないと不便なの?それはおかしいですよ。
全ての物事は、「水が低きに流れるが如し」です。何かの力が働かない限り、不便な方向に動くことはあり得ません。

他国・他人に頼る体質では、いつ他人・他国がわたしたちの期待を裏切るかわかりません。他国の政情不安だったり、日本に対する敵意や感情的な嫌悪感だったり、農作物の不作だったり、毒物の混入やBSE、鳥インフルエンザのような病気だったり、さまざまなケースが考えられます。  海外に依存しすぎると、国の存亡にかかわる事態が発生する確率が高くなるのです。
う~ん。つっこみどころ満載でしょ?
仮に、輸入食料をそのような国に集中してしまうことは確かに大きなリスクをともなうとは思います。しかし、そんなアホなことは普通しないです。普通はね。
ここに書いてあることを防ぐ手段は、日本の農業を活性化して自給率を上げることではないと思います。
大切なのは、食料を輸入する相手国を分散することです。
例えば、現在ある作物をA国からのみ輸入しているとします。この場合、考えるべきことは、この作物をA国だけでなく、B国、C国、D国からも輸入することです。そうすることによって、1国依存の体制を改めることができます。もちろんB国、C国、D国はA国とは全く異なるタイプの国(場所、政治形態などが)であることが望ましい。たとえ、A国が日本に対して敵意を持って、日本に対する輸出をストップしたとしても、他の国からの輸入で対応できます。病気などの場合も同様に対処できます。
「じゃあ、A、B、C、D全ての国から嫌われたらどうすんねん?やっぱり海外に依存しすぎたらあかんやろ」と言う人がいるかも知れませんが、全部の国から嫌われてしまったら、もう鎖国するしかないですよ。どこからも相手にされない国ということですから。この時代にそんな国存在できないです。
また、仮に日本で全部作るとして、不作や病気が発生したときにはどうするんですか?不作や病気は他国だけの問題ではないですよ。日本でも起こらないとは限りません。そんなときに、輸入がなかったらしんどいですよ。
実際コメ不足が以前にあったじゃないですか。
それはそうと、依存と言うのはもうやめませんか?

食料の自給率が下がれば、食料の安全保障や食の安全が脅かされることになります。事実、日本は食の危機にさらされているのです。
さっきも書きましたが、僕の考えでは、大切なのは自給率にこだわることではなく、食料輸入国の分散です。投資と同じです。分散によって、リスクを軽減できるのではないでしょうか。
自給率低下が食料の安全保障を脅かすという考え方は、分散を考慮に入れていないと思います。そのリスクを抑えるために分散するんです。世界中が日本の敵になってしまったら、確かに分散も意味がありません。しかし、それ以前に、そんな国存在できません。仮にできたとしても、なんだかなあです。そんな国に住みたくはないですね。
そんでもって、自給率低下が食の安全を脅かすとい考え方は偏見が入ってませんかね?多分昨今の中国製食品の問題が頭にあるのでしょうが。日本でも散々問題が出たじゃないですか。隠れているのはもっともっとありますよ。人のこと言えないですよ。中国製にしても、問題が出たのはほんの一部でしょう(多分ね)。そのほんの一部を見て、全てを否定するかのような書き方は賛成できません。海外でもしっかりした体制のところはたくさんあるはず。そんな所を選べば問題ないはずです。なければ作ってもいいのではないでしょうかね。


なんか粗探しみたいになってしまいました。森川さん、すいません。
別に知り合いでもないですが。

まだまだ反論したい箇所はたくさんあるのですが、長くなるのでやめます。
とにかく、僕の言いたいのは次の通り。

「輸入食品は危険でおいしくない、国内産は安全でおいしい」という前提で話すのはやめませんか?なんかこの前提が根っこにあるような気がするんです。でもこれ、本当ですかね?確実に言えます?
変な先入観を持っちゃったら、ちゃんとした話できないですよ。
確かに、中国産で問題がいくつかありました。だからと言って、全てが問題ということにはならないはずです。海外にも、国内にも、悪質なメーカーはいます。
それに対する意味でも、分散は必要です。悪質メーカーに集中することも防げますから。
必要なのは、国内自給率を上げるために、国内産に集中していくのではなく、何度もいう通り、輸入相手国を分散することです。
日本の農家の人たちがいろんな国に出て行ってもおもしろいかもしれませんね。日本人好みの作物を日本で作るよりも簡単に、そして安く作れるかもしれませんよ。
さらに、輸入食材が国内産よりもおいしくないというのも思い込みかもしれませんよ。
米にしても、普通に考えれば東南アジアで日本米を作ればおいしい米がたくさんとれる気がしますしね。

とにかく、僕も含めて、一般の人は知らないことが多いんです。
それなのに、変な先入観を持って話をしていることが多いと思います。
いい加減、そんなのやめましょうよ。

Aug 29, 2009

『若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!?』

選挙前ということで、今巷で噂の(多分?)「35歳くらいまでの政治リテラシー養成講座シリーズ」(と言っても2冊?)を読みました。
筆者は森川友義氏(早稲田大学国際教養学部教授、政治学博士)です。
もう一冊の『どうする!依存大国ニッポン』がつっこみどころ満載なのに対し、こちらはまともな感じがしました。「へえ、そうなんや。知らんかった」というようなことが結構あります。
僕もまだまだ政治についてはわからないことだらけですが、少しずつ勉強しないといけませんね。

この本の内容を簡単にまとめますと、

政治は有権者、政治家(国会議員)、特別利益団体、官僚組織の4つのグループからなっている。
「有権者の投票によって選ばれた国会議員が国のための政策を実行する」というのが本来あるべき姿であるが、現状は全くそうなっていない。
政治家、特別利益団体、官僚組織が相互に協力しながら、それぞれの利権を守る形で法律が決められ、政策が実行されている。
有権者に対しては、投票率の低い人々(若者)のことを考えても票にはつながらない(政治家の利益にはならない)ので無視し、投票率の高い高齢者を優遇している(票につながり、政治家の利益になる)。
これを是正するには有権者、特に若者が進んで投票することが重要である。とにかく若者の投票率を高め、政治家に注目を促すことが重要である。
その1票が日本を変える1票になる。

という感じでしょうか。まあ、ありふれた感じではあります。
しかし、確かにそうなのです。
僕も「どの政党に入れてもたいして変わらんやん。それやったら1票入れてもしょうがないわ。政権とれない政党に投票してもしょうがないし」と思っていたのですが、それはどうやら間違っていたようです。
確かに、僕の1票が与党政党決定に大きな役割を果たすとは思えません。そして、仮にその役割を果たしたとして、政権を変えられたとして、日本が大きく変わるかといえば?です。
しかし、僕の1票で若い世代の投票率が少しでも上がれば、政治家が僕等の世代に少しは注目するようになるかもしれません。みんながそんな意識を持つことが大切なのです。

どの世代が最悪なのかというと、1975年生まれから1985年生まれまでの人たち。あくせく働くけど、税金でたくさんのお金をもっていかれ、そのあげく自分たちは政治・政策からは利益をあまり享受できない、そんな人生が見えてきます。  
現在70歳代の人たちが、生涯において差し引き1500万円くらい得をしている一方で、1980年前後に生まれた人たちは差し引き2500万円くらい損をする。その差、4000万円!現在のお年寄りを優遇し、みなさんのような若者に冷たい政策になっているということです。
なぜこんなことが起こるのでしょうか?理由は至って単純。若い人は選挙に行かないから、政治に声が反映されないのです。

僕は1979年生まれなので、まさにど真ん中です。まいったね。
勉強になりました。
明日は投票したいと思います。

選挙時に誰を選ぶかは二の次、政治の知識を持っていようといまいと関係なし。とにかく投票所に行く


さて、ここからはおまけです。
いろいろと知らなかった話、データが載ってましたので、少しご紹介します。

国会議員につく公設秘書は3人です。たった3人。国会議員の本当の役割は、立法府で法律を立案するために働くことです。でも、秘書がたった3人しかいなのに、法律を立案できると思いますか?  その秘書3人には、事務所の収支とかスケジュールの切り盛りをする人も含まれます。政策秘書は1人しかあてがわれないわけですから、実質、国会議員1人と政策秘書1人の2人で、法律の立案をしなければならないということです。  
米国では上院で40人、下院でも16人ほどの秘書がいます。そのくらいになってはじめて政策や法律の立案ができるというものです。
で、結局官僚が官僚や特別利益団体のための法律を作るわけですね。国会議員もそれが自分の利益につながると思えば通してしまう。
ふぅ……ですね。

1970年から約40年間に21人の総理大臣が誕生しました。2年間にひとりの割合で総理大臣が替わっているわけです。  
その間に米国の大統領は8人しか替わっていません。5年にひとりの割合ですね。
最近のサミットは毎回違う総理大臣です。こんなの海外から相手にされませんよ。しかも、総理大臣がコロコロ変わるということは国務大臣がコロコロ変わるということ(しかも派閥関係での持ち回り要素が強い)。省庁の統括なんかできるわけないです。結局官僚が操るという構造が変わらず続くのですね。

日本の政治に多少なりとも影響力のある特別利益団体の数は10万程度と考えておけばいいでしょう。そのうち、自民党に政治献金をしている団体の数は66000あまり。そのうちのいくつかは、同時に民主党にも政治献金をしているようです。
そんなに……。

日本には何人くらい公務員がいるか、ご存知ですか? いいえ、知りません。
答えは2008年時点で、約360万人です。公務員とは国や地方の公共団体に属している人々を言いますが、地方公務員が295万人、国家公務員66万人。地方公務員には、都道府県の学校の先生(115万人)や警察・消防職員(43万人)、地方の役所職員(64万人)などがいます。  国家公務員は、特別職(国務大臣、大使、裁判官、自衛官などの30万人)と一般職(36万人)に分かれます。一般職36万人のうち、国有林野を守っている林野関係の職員(5000人)等がいますが、もっとも人数が多いのはなんといっても30万人いる「非現業国家公務員」です。これがいわゆる「国家官僚」
そんなに……。


それなりに面白い本でした。

Aug 27, 2009

リアル書店でしか買わない消費者が41.3%?

同じく東洋経済8/29号です。
gooリサーチを利用したネットユーザー1000人アンケートの結果です。

結果、
実際の店舗のみ:41.3%
ネット書店のみ:1.6%
両方:55.8%

これを受けて、
”日本ではまだまだネットシフトはそこまで進んでおらず、「実際の店舗」が踏ん張っている。今回のアンケートでも、「実際の書店」でしか買わない消費者が41.3%に上った” 
というような内容の記事になっています。

なんか、リアル書店の肩を持つような書き方な気がします。しかもこのアンケート、かなり極端です。ネット書店のみ、って。のみって。

それに、だまされてはいけないことがもうひとつ。
実際の全国民の実態はこのアンケート結果と一致するはずがありません、絶対。
なぜなら、これはネットユーザーへのアンケートだからです。
こんなアンケートに回答してくれるネットユーザーということは、普段からよくネットを使用している人たちのはずです。
よくネットを利用している人に、「ネット書店を使ってますか?リアル書店だけですか?」と質問しているのです。

総務省実施の通信利用動向調査によると、2008年のインターネット利用者は総人口の約75%です。
この中には、ただ「接続はできるよ」「つないだことあるよ」程度の人が結構いるはずです。僕の両親もそうです。
このような人たちが、ネットアンケートに回答したり、ネット書店で買い物したりできるでしょうか?
できるわけないです。
ということは、実際にネット書店で本を買うことができる人はもっともっと少ないはずです。

記事を書いた人はそのくらい考えて書いているとは思いますが(そうじゃなかったらホンマモンのあほや。そんな奴の書いた記事に価値なし)、必ずしも読者がそう読むとは限りません。
この記事だけみて、「国民の半分以上が、頻度はともかくネット書店を使ってるんやな」と思ってしまう人は必ずいます。
それとも、東洋経済を読むような人にそんな人はいないのでしょうか?
それとも僕が考えすぎなのでしょうか?


出版業界の流通

週刊東洋経済8/29号で、アマゾンの特集をやっています。
結構面白いので、読んでみるといいと思います。
そのなかで、出版業界のことについてもけっこう説明がありました。
僕もよく知らなかった出版業界の流通について勉強できました。


日本の出版の流通には大きな2つの取引慣習があります。(日本ってなんかこんなんばっかりやな)

1.再販売価格維持制度(再販制度)
  ”出版社が小売価格を定め、値引き販売を行わないことを条件に書店と取引契約を結ぶもので、公正取引委員会からは独占禁止法の例外として認められている” らしいです。例外ってなによ?きっと業界から金が流れているんでしょうね。言ったらワイロ。
出版物が自由価格のアメリカなどとは大きな違いです。

2.委託販売制度
  ”流通段階での売れ残りを出版社に返品精算できる仕組み”らしいです。丸善の社長のコメントにもありますが、この制度がリスクの少ない書店の甘えにつながり、返品率の増大につながり、出版社の利益を圧迫し、疲弊につながるということは大いにあり得ることだと思います。もしかすると、そのせいで本の値段も上がってしまうかもしれません。


次は、書籍の流通形態についてです。
流通経路は以下の通り。
「出版社」 → 「取次」 → 「書店」 → 「読者」
「取次」とは要するに卸業者ですね。この取次、大手2社のシェアが大きいです。
トーハンと日本出版販売の2社でおよそ80%のシェアを握っています。

我々読者は書店から価格100%で本を購入します。
その価格100%の内訳はどのようになっているのでしょうか?先ほどの経路の中に書き込んでみますと、
「出版社」70% → 「取次」8% → 「書店」22% → 「読者」
という感じみたいです。この中からコストを引いたものがそれぞれの利益になります。

ここから考えると、本の価格を下げるためには、「取次」をなくすことと、「出版社」、「書店」の取分を抑えていくことでしょうか。
まあ、結構勝手なこと言ってるとは思いますが、できないことはないはずです。そんなことをされると困る人が大勢出てきてしまうとは思いますが。
実際に、アマゾンでは、「取次」を省く、「 e託販売サービス」というものをはじめ、すでに1200社以上の出版社が参加しているそうですから。
ちなみに出版社って、4000社以上あるらしいですね。そんなにあるんや・・・・・・。

全国の書店数はここ8年でおよそ1/4減っているようです。一方、総売場面積は拡大傾向です。
つまり、小さな書店が消えていき、書店の大型化が進んでいるということです。
これからも減少に歯止めはかからないと思います。ちょっと寂しいことですが。
このような傾向の中であれば、いずれ「取次」の価値ってだんだん小さくなって行くような気もします。
10年後には一体どうなっているのでしょうか?

Aug 26, 2009

列車の痴漢 年2000件超

8/25の日経です。

これはあくまで、警察当局が把握している数です。
一日当たり少なくとも5件~6件発生しているということですね。

それにしても、痴漢ってなにが楽しいんでしょうか?
さっぱりわかりません。
だって、触るだけでしょ?

まあ、いろんな人がいますからね。
警察、まあがんばれや。

もうひとつ気になるのは、じゃあ、痴女は?ってこと。
僕はこっちのほうが気になります。

Aug 24, 2009

男性の育児休業取得、女性との格差拡大

8/19の日経新聞です。久しぶりに新聞記事からです。

厚生労働省実施の2008年度の雇用均等基本調査より。
08年3月末までの1年間に本人または配偶者が出産した人のうち、同年10月1日までに育児休業を開始した人の割合を調べたらしいです。その結果、・・・・・・
  
  男性の育児休業取得率:1.23%
  女性の育児休業取得率:90.6%

また、育児休業取得期間は
  女性:「10~12ヵ月未満」が32%で最も多く、10か月以上の取得者が50%以上
  男性:「1ヵ月未満」が54.1%と最も多い


育児休業についてちょっと調べてみました。
よくわからないことがたくさんです。
  1. 1991年に制定された「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」に定められているらしい。  (なんて長い名前なんでしょうか。覚えられない。国にしてみれば、覚えられない法律名のほうが好都合なのかも知れませんね)
  2. 産後休業期間:出産日の翌日から8週間  (ふむふむ)
  3. 育児休業は、子が1歳に達するまでの間に取得することができる。事情によっては1歳6か月まで取得できる。  (なんで1歳まで?たったの1年?1歳以上の子供でも世話は必要やとおもうんですが)
  4. 配偶者と交替する形で育児休業を取得することができる。ただし、1人の子について1回限りしか育児休業を取得できない。  (一緒はだめなんですね。1回限りということは、交替は1回だけ。一度交替したら2度とは戻れないということですか。なんで?)
  5. 公務員は、「国家公務員の育児休業等に関する法律」3条により、子が3歳に達する日まで育児休業をすることができる。  (信じられないですね。なんと言っていいのやら。どこから給料もらってんねん!)

言いたいことはたくさんありませんか?
厚生省は男性の取得率を10%に高める目標を掲げているらしいですが、そのためには法律をかえるべきです。
1回限りをやめ、何度交替してもOKにすれば、例えば月、水、金は女性が、火、木は男性が取得するということも可能です。あるいは半日単位の取得も可能にすれば、もっとフレキシブルです。このようにすれば、お互いの仕事への影響も小さくなります。
会社に行ける日には会社でしかできないことをし、家にいるときは家でできる仕事を少しすることも可能です。
会社にとっても、その方がいいのではないでしょうか?
また、1歳になるまで、というのも延長すべきです。1歳~3歳、4歳の子供はどうすんの、って思います。
少なくとも公務員は3歳になるまで認められているんですから。

これは僕の勝手な思い込みかもしれませんが(なんせ子供いたことないんで)、生まれてから数か月は父親よりも母親のほうが必要だと思います。もちろん出産後の母親の体力も考える必要があります。
そう考えると、始めの数か月くらいは母親の休む比率を高くし、ある程度大きくなったら父親の休む比率を高くするというのがいいと思うのですが。もちろん交替交替しながらです。
ただ、現状の法律ではこれは無理です。


厚生労働省も調査をするのはいいと思います。現状把握は大切ですから。
しかし、現状を把握した上で、何でそうなっているのかをもっと考えるべきです。
それをしないで(もちろんしているのだとは思いますが)、ただ目標に達していないと言ってもしょうがないです。
環境をどうやって変えていくのかを考えないとダメです。
白黒だけじゃないです。グレーをうまく取り入れていかないと、変わんないですよ。

本当に変える気があるんならね。

Aug 17, 2009

TOEICの結果

7/26に受けたTOEICの結果がわかりました。
875点(Listening:450, Reading:425)でした。

なんだか中途半端な点数ですね。
まあ、前回(2008/6/29)に受けたときよりは上がってるんですが・・・・・・。
う~ん、900点まではまだまだですね。

前回が840点(Listening:430, Reading:405)なので、一年かけてたったの35点アップ。
ちょっと情けない気もしますが、まあ上がったからいいとしますか。
一応過去最高点ですしね。

今年中に再度リベンジ(使い方おかしいですけど)するかもしれません。


Aug 16, 2009

「俊寛」

このお盆休みに、久々に芥川龍之介を2冊読みました。
2冊とも新潮社文庫で、「羅生門・鼻」「蜘蛛の糸・杜子春」です。
先日、中島敦の紹介をしましたが、短編の日本一はやはり芥川でしょう。べたですが。
2冊ともいいですねえ。特に「羅生門・鼻」は全部いいですよ。

ただ、彼は長編は書けなかったらしいです。
「羅生門・鼻」の中に収められている「邪宗門」。面白いです。読ませます。
ただ、未完です。途中で収拾がつかなくなってしまったらしいです。途中でやめちゃったみたい。
やっぱり、短編と長編の才能は別なんですね。

さて、芥川龍之介の短編にはずれはあまりないのですが、その中でも僕が好きなのは「俊寛」です。
これも「羅生門・鼻」に収められています。
実はあまり評価の高くない作品らしいんですけどね。でも僕は好きです。
初めてこの作品を読んだのは仙台にいたときでした。10年位前です。

そのときの風景ははっきりと覚えています。仙台駅前の喫茶店かなんかでした(さすがに店は忘れましたが)。
晴れた夏の日で、窓際のカウンター席で、ブラインドがかかってて、少し薄暗かったと思います。
僕はこの「羅生門・鼻」を楽しんでいました。そして、この本の最後の短編が「俊寛」です。
ものすごい衝撃でした。体に電気が走ったみたいでした。
なんなんでしょうか?なんでなんでしょうか?僕にもよくわからないのです。
なんにせよ、不思議な感覚だったことを覚えています。

さて、その「俊寛」。いつものように、少しだけ抜粋してご紹介します。
内容は・・・・・・秘密です。ぜひ読んでみてください。
 
  
   俊寛様は御文をお置きになると、じっと腕組みをなすったまま、大きい息をおつきになりました。

「姫はもう十二になった筈じゃな。――おれも都には未練はないが、姫にだけは一目会いたい」

私はご心中を思いやりながら、唯涙ばかり拭っていました。

「しかし会えぬものならば、――泣くな。有王。いや、泣きたければ泣いても好い。しかしこの娑婆世界には、一々泣いては泣きつくせぬ程、悲しい事が沢山あるぞ」

 御主人は後の黒木の柱に、ゆくり背中を御寄せになってから、寂しそうに御微笑なさいました。

「女房も死ぬ。若も死ぬ。姫には一生会えぬかも知れぬ。屋形や山荘もおれの物ではない。おれは独り離れ島に老の来るのを待っている。――これがおれの今のさまじゃ。が、この苦艱を受けているのは、何もおれ一人に限った事ではない。おれ一人衆苦の大海に、没在していると考えるのは、仏弟子にも似合わぬ増長慢じゃ。『増長驕慢、尚非世俗白衣所宜』艱難の多いのに誇る心も、やはり邪業には違いあるまい。その心さえ除いてしまえば、この粟散辺土の中にも、おれほどの苦を受けているものは、恒河沙の数より多いかも知れぬ。いや、人界に生れ出たものは、たといこの島に流されずとも、皆おれと同じように、孤独の歎を洩らしているのじゃ。村上の御門第七の王子、二品中務親王、六代の後胤、仁和寺の法印寛雅が子、京極の源大納言雅俊卿の孫に生れたのは、こう云う俊寛一人じゃが、天が下には千の俊寛、万の俊寛、十万の俊寛、百億の俊寛が流されている。――」

 俊寛様はこうおっしゃると、たちまちまた御眼のどこかに、陽気な御気色が閃きました。

「一条二条の大路の辻に、盲人が一人さまようているのは、世にも憐れに見えるかも知れぬ。が、広い洛中洛外、無量無数の盲人どもに、充ち満ちた所を眺めたら、――有王。お前はどうすると思う? おれならばまっ先にふき出してしまうぞ。おれの島流しも同じ事じゃ。十方に遍満した俊寛どもが、皆ただ一人流されたように、泣きつ喚きつしていると思えば、涙の中にも笑わずにはいられぬ。有王。三界一心と知った上は、何よりもまず笑う事を学べ。笑う事を学ぶためには、まず増長慢を捨てねばならぬ。世尊の御出世は我々衆生に、笑う事を教えに来られたのじゃ。大般涅槃の御時にさえ、摩訶伽葉は笑ったではないか?」

 その時はわたしもいつのまにか、頬の上に涙が乾いていました。すると御主人は簾越しに、遠い星空を御覧になりながら、

「お前が都へ帰ったら、姫にも歎きをするよりは、笑う事を学べと云ってくれい。」と、何事もないようにおっしゃるのです。



年金保険料いくら払ってる?

引き続き年金について。今回は払う方です。
毎月、いくら払っているんでしょうか?ちゃんと知ってますか?

社会保険庁に年金保険(国民年金・厚生年金)というサイトがあります(http://www.sia.go.jp/seido/nenkin/index.htm)。
ちょっとそこで調べてみました。


年金制度のしくみ……まずはここからです。
”日本の年金制度は、国民年金からは、すべての国民に共通する基礎年金が支給され、厚生年金など被用者年金からは、基礎年金に上乗せする報酬比例の年金が支給されるという、二階建ての年金給付のしくみをとっています。”
とあります。つまり、こういうことです。
  1. 自営業者、農業者、学生等(第1号被保険者):国民年金
  2. サラリーマン(第2号被保険者):国民年金+厚生年金
  3. 公務員(第2号被保険者):国民年金+共済年金
  4. サラリーマン等の被扶養配偶者(ほとんどが専業主婦)(第3号被保険者):国民年金
つまり、サラリーマン、公務員は2つの年金制度に加入することになり、両方の年金を受け取ることになります。だから、勤め人は年金が高いということです。ただ、収める保険料は労使で折半になりますので、個人は半分だけ払えばいいだけです。有利ですね。
また、4の専業主婦は、実は保険料負担は要しません。それは、配偶者の所属する被用者年金制度(厚生年金または共済年金)が負担しているからです。保険料を払っていないのに、年金がもらえるんです。なんとも不公平ですね。学生までが国民年金を払っているのです。専業主婦にも払わせるべきでしょう。どう考えても不公平です。他の国の年金制度もこんな感じなんでしょうかね?


保険料……ようやく本題です。
1.国民年金の保険料
毎年高くなっています。・・・・・・それなのに、もらえる額は減っていくんですよね。もう、これは詐欺です。国は信じられませんね。
具体的には、2004年度の年金制度改正により、2006年4月から毎年280円ずつ引き上げられています。ちなみに、2009年度(平成21年度)の保険料は月額14,700円です。
詳しくはここにも載ってました。http://www.ne.jp/asahi/shin/fujieda/nenkin_hokenryo.htm
一体どこまで上がるんでしょうか?

2.厚生年金の保険料
第2号被保険者は国民年金と厚生年金の2階式だと言いましたが、実際に収める保険料は、
(月収) × (厚生年金保険料)
です。そして、これを労使で折半しますので、個人が支払うのはこの半分です。

ここで注意なのですが、この”月収”は、実は実際の月収ではなく、「標準報酬月額」を使います。
この「標準報酬月額」は、簡単に言うと4月~6月の3カ月の給料の平均です。これを9万8000円から62万円までの30等級に当てはめるわけです。詳しくは、社会保険庁のサイトで確認してみてください。
ここで算出された「標準報酬月額」がその年の9月からの保険料(及びその他給付)の基礎としてつかわれるのです。
ということは、4月~6月の間の残業を減らすと、保険料を安く抑えることができますね。個人にとっても、会社にとってもいいのではないでしょうか?

さらに、”厚生年金保険料”ですが、これも2004年10月から毎年0.354%ずつ引き上げられており、2009年8月現在、15.35%になっています。ひどい話ですね。これもどこまであがるのやら。
詳しい保険料率はここで、


給料明細を見てみてください。保険料は確かに9月から1年間変わっていませんから。
それにしても、調べれば調べるほど年金制度はインチキな気がしますね。
保険料は毎年上がるは、それでいて間違いなくもらえる額は下がっていくわ。
専業主婦はおいしい目を見るわ。国は女性の社会進出とか言いながら、「専業主婦の方が有利だよ」といっているのかもしれないですね。
高収入の会社員の家の専業主婦が保険料を免除されるというのは、奨学金をもらいながら勉強している学生とか、低収入ながらがんばって保険料を納めてきた会社員(男女とも)に対して、ものすごく不公平です。

ちょっとやりきれないですね。


Aug 15, 2009

年金いくらもらえる?

先日このブログで紹介した「大人の投資入門」を再読した後、年金について少し調べてみました。
自分がいくら払っているのか?自分がいくらもらえるのか?
知っておくことは、投資計画のためにも重要ですからね。

ちなみに年金については社会保険庁のサイトで見ることができます。(http://www.sia.go.jp/seido/nenkin/index.htm

自分がいくらもらえるかについては、正直わかりません。
今後の日本経済がどのような推移をするのかにもよりますし、自分の収入がどうなっていくかもわかりません。ただ、希望はありますし、予想することは勝手です。目標を立てることは重要でしょう。
「正確にはわからない」という前提の下、下記のサイトで調べてみるといいのではないでしょうか。
「自分で出来る年金額簡易試算」(http://www4.sia.go.jp/sodan/nenkin/simulate/top.htm

ちなみに僕も計算してみました。すると、・・・・・・ちょっとショックでした。年額130万程度しかもらえない計算になってしまいました。
40歳で独立するという仮定で計算しているためです。ずっとサラリーマンをするのであれば、200万くらいもらえるみたいですが、それでも少ないですね。それに、つまらんしね。
それにしても、この額では到底生活できませんね。
そこで、65歳までにいくら貯めないといけないのかがわかります。また、90歳くらいまで生きると仮定すると、それまでにいくらないといけないのかもわかります。

それがわかれば、それまでにどのような投資(貯金含む)をすればいいのかを考えることができます。
もちろん正確に計算できるわけないので(そもそも年金額自体、概算ですから)、ざっくりでいいですよ。
例えば、
「年平均5%の利率で運用するとすると、年間何万くらい積み立てればいいのか?すると月いくらずつ積み立てればいいか?また、そのポートフォリオ(資産配分)をどうするか?株式、債券、貯金、不動産、その他?株式なら、個別株を買うか、ETFを買うのか、それとも投資信託を積み立てるか?それが決まったとしても、じゃあどの銘柄を買うか?」
と、考えていくわけですね。

なんだか、年金からはずれてしまいましたね。
要は、「将来自分はどのような老後を送りたいのか?そのためにはいくら必要なのか?年金でそのうちどれくらいを賄えるのか?そして、結局自分でどのくらい貯めないといけないのか」
ということですね。

なんだか主旨がよくわからなくなってきたので、終わります。


Aug 14, 2009

心で思わず叫んでしまう瞬間ランキング

日経パソコンオンラインの記事です。
このサイトも先日紹介した、グーグルリーダーで登録してあるため、更新された記事がすぐにわかります。

さて、ランキングですが、2009年3月のgooランキング調べだそうです。

1位 くじ引きが当たったとき
くじ引きにもよりますかね。これが1位だということが意外です。

2位 携帯電話をトイレの便器に落したとき
ちょっと困りますね。僕は経験ないですけど。でも、どっかになくすよりはましかもしれないです。

3位 パソコンがフリーズしてしまったとき
心の中ではすみません。「あほか、死ね!」って言ってしまいますね。最近は僕も穏やかですから言いませんけど

4位 目が覚めたら寝坊で遅刻が決定だったとき
僕はこれが1番ですね。「心の中で思わず叫んでしまう」どころじゃない。

5位 電車で寝過ごしてしまったとき
別に。僕は電車で寝ることがあまりないのですが、読書してたら駅が過ぎてしまうことはちょくちょくあります。別に叫びたくなりません。「あ~あ」程度ですね。

6位 テレビでスポーツ観戦していて応援しているチームが勝ったとき
これも叫んじゃいますよ、心では済みません。
大学時代にスポーツ店に行ったとき(確かスパイクを買いに行ったんやった)、テレビでチャンピオンズリーグ(サッカーの、ヨーロッパで1番強いクラブを決める大会。ワールドカップよりレベル高いですよ)の準決勝のマンチャスター・ユナイテッドvsユベントスの試合がやってました。
僕はユナイテッドの大ファンです。その試合、既に結果を知っていました。でも関係ありません。見入ってしまいました。そしてユナイテッドのゴ~~ル、その瞬間「よっしゃ~!!!!」大声で叫んでガッツポーズをしてしまいました。
スポーツ店です。公衆の面前です。ちょっと恥ずかしかったですね。



Aug 13, 2009

「大人の投資入門」

2008年1月に出版された本です。
年金投資についての本です。
久しぶりに読みましたが、やっぱりこの本はいいです。ためになります。

リーマンショックなどが起こる前のデータがベースなので、細かいデータ数値などは調べ直す必要がありますが、そんなこと問題じゃありません。
考え方が重要です。条件つきですが、納得です。考えたこともありませんでしたが、言われてみれば確かにそうだな、と思いました。

その内容を簡単にまとめると、以下の通りです。
  1. 日本の年金制度は、”国民年金(基礎年金)+厚生年金or共済年金(2階部分)”だが、50歳前後および、それより若い世代にとっては、この公的年金だけでは、2000万~3000万にも上る大きな不足が生じ、それを「自助努力」だけでどうにかする必要が出てくる。(注:額に関しては、個人差があります。ここでは参考程度でいいでしょう)
  2. 年金保険料は「年金積立金管理運用独立法人」によって運用されている。運用規模は2007年3月末現在で114兆5278億円で、世界最大の年金基金である。そのポートフォリオ(資産配分)の中身や運用方針は保守的であり(国内債券偏重)、その”超・安全運転”が、老後の生活の必要資金と実際の給付額との差を生んでいる。
  3. "『公的年金』+『私的年金』=私たちの年金"と考え、『私的年金』の運用を行う必要がある。年金性資金のような(超)長期投資においては、アセット・アロケーション(資産配分)が最も重要であり、理想の資産配分からこの『公的年金』の資産配分を引いたものを、『私的年金』として自ら運用すれば良い。具体的には、『公的年金』が国内債券偏重(約67%)なので、『私的年金』に国内債券を取り入れる必要はなく、国内・海外株式のみでも良い。(これは年齢によります。詳しくは読んでみてください)
  4. 実際の運用の仕方の例

最初に日本の年金の現況と見通しが書いてあるため、今まで知らなかった(あまり考えたことがなかった)
年金について簡単に知ることができますし、最後に実際の運用の仕方の例を、具体的な投信名を挙げながら紹介しています。
すごくわかりやすい本です。

さらに、この本の主張の特徴は上記まとめの3.です。このような考えかたの本は今まで読んだことがありませんでした。
だいたい『私的年金』の部分だけで理想の資産配分を考えようとしているものが多いです。「国内株式」「国内債券」「海外株式」「海外債権」を4等分で買いなさい、などはこの類ですね。
しかし、実際には国内債券については『公的年金』において大量に買っていることになっているため、個人では買う必要がないのです。『私的年金』において理想の資産配分を達成しようとすると、『公的年金』を合わせたトータルで考えると、理想から外れ、債権のやたら多いポートフォリオになってしまうでしょう。

もちろん、どう考えるかは人によって違うでしょう。
しかし、ポートフォリオ理論は確立された理論であり、互いに相関の少ない資産を組み合わせることでローリスク・ハイリターンの投資が可能になることは事実なのです。
ただ、どんなポートフォリオが最適化は個人のリスク性向によるため一概には言えません。
世界全体の資産総額の比率に合わせてポートフォリオを組むのが最適という理論もありますが、これは現実的には不可能です。
(などなど言い切っていますが、100%ということはありません)


どう動くかは個人次第。
でも、こんな考え方もあるんだ、ということは知っておいて損はありません。
実際、僕はこの考え方に納得しています。投信は国内株、海外株しか買ってません。
今後はコモディティや不動産(REIT)もおいおい考えていきたいと思っています。
でも、この本、海外債権が抜けてる気がするなあ。

この本と、同じ著者(北村慶)が2008年9月出した、「ほぼ確実に世界の経済精緒があなたの財産に変わる最も賢いETF海外投資」を合わせて読むと、実際の運用まで具体的にイメージできるようになると思います。この本も興味深いのでおススメします。


Aug 11, 2009

グーグルリーダー

先日のブログ「HACKS!シリーズ」でも少し紹介したのですが、便利なツールです。

もちろん無料です。
グーグルは無料でいろんなことができます。メール(Gmail)、スケジュール管理(グーグルカレンダー)、情報の共有化(グーグルドキュメント)、写真管理、ブログなどなど……。
僕もいくつか使っているのですが、2か月前くらいから使いだしたのが、今回のグーグルリーダーです。
一応言っておきますが、僕はグーグルの回し者ではありません。

グーグルリーダーとはなんぞや?
いわゆるRSSリーダーというやつですが、特定サイト(主にブログ)をこのグーグルリーダーに登録しておくと、グーグルリーダーを開くだけで、更新のあったブログが一発でわかり、さらにその記事まで読めます。
これによって、10数個だろうが、数十個だろうがブログを管理することができ、更新があったらすぐに読むことができます。
ブックマークから一回一回サイトを訪問してチェックしないといけませんでしたが、それが不要。グーグルリーダーを開くだけ。
これは本当に便利です。2個、3個であれば訪問してもそんなに苦にならないですけど、それ以上は大変ですから。面倒になって、見なくなってまいますよね。

ちなみに僕が現時点で登録しているのは下記の通りです。けっこう多いです。
・投資関係ブログ 8個 (デイトレーダーのトレード詳細、おススメ銘柄、市場の考察、経済の考察など)
・書評ブログ   14個 (主にビジネス本の紹介、評価、その他情報) 
・その他ブログ   7個 (勝間和代、大前研一、内田和成、東国原、小山龍介など) 
・オンラインサイト 10個 (日経ビジネスオンライン、日経パソコンオンライン、アソシエ、日経トレンディ、ダイヤモンド・オンラインなど)

今後、もっといろいろ増やしていくつもりです。
全てが毎日更新されるわけでもないので、思うほど大変でもないですし、情報を多方面から収集するのはいいことだと思ってます。

このブログも登録してくれるとうれしいですね。

「山月記・李陵」

金曜日に本屋に行ったら、新潮文庫が平積みになってました。
夏恒例の「読んだ?」です。
その中にこの本を見つけました。中島敦です。
久しぶりに読みたくなって買いました。

いや~、やっぱりいいですねえ。たまらんですわ。
無駄がないですね。読ませますね。読み始めたら止まらんですね。
そのたんたんとした文調にいつしか取り込まれてしまいます。
読んだことのない人は絶対読むべきです。間違いないです。

僕は中島敦が大好きで(といってもこの本しか読んだことないんですが)、短編小説では、日本人トップ3に入ると勝手に思ってます。
ちなみに、中島敦以外のトップ3の一人は芥川龍之介です。もう一人は今のところ空席です。
海外ではトルーマン・カポーティがまず入りますね。他はちょっと考え中です。ヘミングウェイをいれるかどうか。

Aug 10, 2009

お好み焼き 「きじ」

久しぶりにうまいお好み焼きを食べました。

11時開店。行列ができるとのこと。10:50位に行くと、10人位が既にいました。
問題なく開店と同時に入れました。
日曜日だったからか、それ以上人が大きく増える気配はありませんでした。

すごくふんわり、間違いなくこれまで東京で食べた中ではダントツ。
ちゃんと店の人が焼いてくれるし(東京のお好み焼き屋は自分で焼かされるところが多い)、味も文句なし。
すじ焼が最高でした。

丸の内は遠いけど、また食いに行きたい味です。

Aug 8, 2009

HACKS!シリーズ

小山龍介氏の「整理HACKS!」を読みました。けっこう良かったので、「STUDY HUCKS!」も読みました。
おススメします。

このHACKS!シリーズというのは、「仕組みを作り、効率を上げる」ための考え方、情報、手法、道具について書かれたシリーズのようです。
イメージとしては、「日経アソシエ」のような感じです。
特に道具(ソフトウェア含む)について、知っているとかなり便利な情報が多いです。僕にとっては。
HACKS!シリーズは他のにも数冊あるのですが、まだ読んでません。おそらく近いうちに全部読むと思います。

上述2冊から、いくつか情報をご紹介。
  • 書籍を裁断して、スキャン。富士通 ScanSnap S1500を使えば、一気にスキャンでき、書籍の文章を読み取ってテキストデータとして保存するので、書籍の全文検索ができる。これで、検索簡単のデジタル書棚完成。
  • Sugar Sync : オンラインストレージ 2Gの無料版もあり
  • Gmail, グーグルリーダー(僕も使ってますが、便利です)、グーグルドキュメント、グーグルカレンダー
  • チーム内のメールはすべてチームメンバー全員が受け取るメーリングリストに送る。また、社外の人とのメールのやり取りでは、CCにメーリングリストのアドレスを入れておく
  • POKENでデジタル名刺交換
  • iTunes U(海外有名大学の講義や講演が無料で入手できる)。 iTuneすげえ。
読んで損はしないと思います。

Aug 5, 2009

2008年 世界の時価総額ランキング

週刊エコノミスト 8/11・18合併号の中国の特集からです。
記事では、中国の企業が上位に入っているよ、ということで載っていました。

英FTSE算出ベース2008年末終値
順位 企業名                    時価総額(億ドル)
1 エクソンモービル (米)            3997
2 中国石油天然気(ペトロチャイナ) (中) 2591
3 ウォルマート・ストアーズ (米)   2176
4 中国移動通信(チャイナモバイル) (中) 1968
5 P&G (米) 1809
6 マイクロソフト (米) 1765
7 中国工商銀行 (中) 1747
8 AT&T (米) 1677
9 ゼネラル・エレクトリック(GE) (米) 1666
10 ジョンソン&ジョンソン (米) 1641
11 ロイヤル・ダッチ・シェル (英蘭) 1603
12 ネスレ (スイス) 1553
13 シェブロン (米) 1490
14 バークシャー・ハサウェイ (米) 1423
15 BP (英) 1413
16 トタル (仏) 1326
17 中国建設銀行 (中)  1259
18 ファイザー (米) 1196
19 JPモルガン・チュース (米) 1157
20 ノバルティス (スイス) 1133

日本勢の上位
23 トヨタ自動車  1110
41 NTTドコモ 877
50 NTT 816
57 三菱UFJ・FG 704
70 任天堂 530

このランキングは年末ベースなので、年度ベースとはまた違ってくるかもしれません。
また、時価総額ランキングなので、売上ランキングとも違ってくると思います。念のため。

こうしてみると、やはり”オイル強し”、ですね。トップ20に6社入ってます。
そして、銀行・投資関係は4社。ただし、7位の中国工商銀行が最高位。
意外なことに、って別にそんなに意外じゃないかもしれませんが、製薬会社も3社入ってます。消費財のP&Gも近い位置づけかもしれません。
ちなみに、自動車は一社も入ってません。トヨタ自動車がようやく23位。ふっ。

それにしても、トップ10は米中のみ。う~ん、そうですか。
日本は・・・・・・・レベルが違うんですかね?

Aug 3, 2009

防府飲み

昨日は防府飲みでした。

BSの新入社員研修に工場実習というものがあります。BSはあちこちに工場がありますが、それぞれの工場で数人~十数人ずつ3週間程度(当時)ラインを経験します。
僕は山口県の防府工場で実習をしたのですが、その時に一緒だった連中が防府組です。みんなで11人です。仲良しです。いまだにみんなで飲んで遊んでしてます。
他の同期に聞いても、いまだに集まるのは防府組くらいらしいです。

そもそも僕は大勢でつるんで、飲んだり騒いだりするのがあまり好きではありません。
中学のときも高校のときもそうでした。
大学のサークルでも、年に一回くらいしか飲み会には参加しませんでした。誘われても「サッカーできればいいから」と言って、断ってました。

そんな僕ですが、防府組の集まりはとても楽しいです。
防府組は僕にとって非常に重要な、レアな集団です。
これからも楽しく集まれればいいなと思います。

米自動車販売の激増

とあるブログを読んでいたら面白い内容を見つけました。

僕は6月からGoogleリーダーを使い出したのですが、これが非常に便利で、現在20個弱のサイトやブログを登録してます。その中のブログなのですが、株式投資関係のブログです。
こういうのって、ブログの名前とかリンクとか勝手に載せてもいいんですかね?よくわからないから載せません。

(念のためいっときますが、僕は別にGoogleの回し者ではありません。でも、うちの母親は生協の回し者です。生協で買ったパスタとか、生協で買った冷凍ミカンとか送ってきます。間違いないです。……どうでもいい話でした)

さて、気になる内容ですが、「アメリカで車が売れてしょうがない。客が突然2割、3割増しでやってくる」というもの。
そのわけは、米政府が導入した低燃費車の購入支援制度。申し込みが殺到し、当初予算の10億ドルが1週間足らずでなったらしいです。そして、31日には新たに20億ドルの購入補助増額を可決したとのこと。
ちなみに、支援額は一人当たり最大4500ドルらしいです。太っ腹ですね~。
この補助金サポートが切れるまでは自動車販売は伸び続けることでしょう?


僕はちょっと思ったんですが、こういう政策って続いている間はいいけど、終わったらどうなるんですかね?また自動車が売れなくなってしまうんですかね?
「なんやねん、みんな補助もらってたのに、予算が終わったから打ち切りって。そんなん今買ったら損な気がするわ。あほか」
とかいうふうにならないんですかね?なりそうな気がしますけどね。
そうであれば、本格的な市場回復、景気回復に直結するということは考えにくいと思います。一時的な対処には、あくまで一時的な効果しかついてこないんじゃないでしょうか。

自動車株もサポートが切れるまでは順調に回復するかもしれませんが、そのあとはまた注意が必要だと思います。




Aug 1, 2009

日本企業の価値はグーグルの100分の1?

昨年読んだ本を読み返していました。『超「超」整理術』(野口悠紀夫)です。
その中にちょっとショックな内容がありました。

本の中で、日米主要企業数社の時価総額比較を行っています。ただし、データは2008/6時点の値で、レートもその当時のもので算出しています。
ネットの時価総額を従業員数で割って、従業員数一人当たりの時価総額を計算して比較しています。
結果は以下の通り。単位は時価総額が10億ドル、一人当たり時価総額が100万ドルです。


グーグル      時価総額:166.10、従業員数:19,156人、一人当たり時価総額:8.671
マイクロソフト    時価総額:258.44、従業員数:79,000人、一人当たり時価総額:3.271
シスコシステムズ  時価総額:140.71、従業員数:61,535人、一人当たり時価総額:2.287
アップル      時価総額:148.34、従業員数:21,600人、一人当たり時価総額:6.868
トヨタ自動車    時価総額:162.73、従業員数:316,121人、一人当たり時価総額:0.515
ソニー        時価総額:45.62、 従業員数:180,500人、一人当たり時価総額:0.253
日立製作所    時価総額:24.07、 従業員数:389,752人、一人当たり時価総額:0.062


結果は一目瞭然。注目すべきは一人当たり時価総額なのですが、トヨタ自動車でさえも、アメリカ企業の10分の1以下でしかないですね。
ただ、この比較が公平か?と言われるとそれも疑問です。
アメリカ企業はすべてIT関係、一方日本企業はすべて製造業。この差はどうなの?という気がします。
たとえば、ビッグ3やGE、ボーイングなどとも比較すべきなのではないかと思います。
さらに、ヨーロッパ企業はどうなのか、とも思います。

まあ、残念なことには変わりありませんが。