Jul 29, 2009

Google Chrome

なんかよさそうなので、ダウンロードしてみました。
・・・むっちゃ速いっす。

IE(Internet Explorer)なんか使ってる場合じゃなかったですね。
ちょっと使いやすいようにアレンジしてる最中です。
ちょっとずつやってみたいと思います。

それにしても、速いわ。

野菜工場が全国に50ヵ所

週刊エコノミスト8/4号です。
ちょっとおもしろい記事でした。

何らかの形で人工光(蛍光灯や高圧ナトリウムランプ、LEDなど)を利用する施設がこれだけあるらしいです。三菱総合研究所の調査結果です。うち、34ヵ所が太陽光を利用しない完全人工光型で、16ヵ所が太陽光を取り入れるタイプです。
そして、「そのほとんどが、土を使わず、水に養分を溶かし込み、水耕栽培する」んだそうです。

おお~、なんか近代的ですね。
これについては賛否両論ありそうですが、悪くはないと思います。
現在のところ、まだまだ生産コストが高いなどの課題は多くあるようですが、今後、技術がキチンと確立されればおもしろいとは思います。
通常の農業対比、収穫機会も収穫数も安定的に増加しそうですし、品質もコントロールしやすそうです。改良も比較的容易にできそうです。
ただ、広告の仕方を含めてマーケティングをしっかりしないと受け入れられないのではないでしょうか。だって、なんだか怪しいイメージはやはりありますから。
逆にマーケティングをうまくできれば、可能性は広がるのではないでしょうか。

まあ、とんかつ屋でも無菌豚とかうたってるところがあって、それを気にせず食べるくらいですから、野菜工場産レタスとかにも違和感はなくなっていくとは思いますが。
それにしても、無菌豚ってひ弱そうなイメージあるよな~。

Jul 27, 2009

TOIECを受ける

7/26に久しぶりのTOEICを受けてきました。

まず、ひとこと言わせていただきたい。
おい、TOEICの人、試験会場が駅から遠いんじゃ!15分以上かかったんじゃ!
むっちゃ暑かったんじゃ!汗だらだらなんじゃ!会場は入って5分くらいは汗がひどくてお風呂上がりみたいやったんじゃ!
まったく。


さて、試験について。

リスニングでやってしまいました。最後の20問くらい、なぜか問題番号とひとつずれた番号にマークしてました。途中で気づいたけど、途中で直すわけにもいかず、とりあえずリスニングが終わってから全部直しました。多分全部直せたと思うんですが、もしかしたらずれたままのところがあるかも知れません。自信ありません。そして、めっちゃ時間ロスです。

そのため少し遅れてリーディングへ。おっ、・・・全部時間内にできた。おお~!
実は、これ、初めてでした。これまでは最後の長文にたどり着く前に時間が来てしまっていたため、最後の5問はすべてAにしてたのです。いや、全部Bかも。CかもDかも。今回は簡単だったんでしょうかね?

まあ、なんにせよ、全部できてよかった。
いい結果が出るといいのですが。

Jul 21, 2009

Mariah Carey

突然ですが、僕はマライヤ・キャリーが大好きです。というか大好きでした。
僕が中学生だった頃が彼女の最盛期だったと思いますが、その時は本当にすごかった。

「Mariah Carey」「Emotions」という素晴らしいアルバムに続いて、間違いなくマライヤの最高傑作である「Music Box」がリリースされました。これは本当にいいです。間違いないです。ありえへんわ、です。
このアルバムには僕の大好きな曲がたくさんあります。一番好きなMusic Box、2番目に好きなWithout You、他にもDream LoverやHero(中山美穂とかいう歌手もどきがカバーして全世界から大ブーイングを受けました)などなどが入っています。最高です。ホンマやよ。

しかし、このアルバムを絶頂に、マライヤは下降線をたどることになります。
あっ、言っときますが、あくまで僕がそう思っているだけですからね。
「Music Box」の次に出したのが、クリスマスアルバムです。日本で一番売れたマライヤのアルバムはこれかも知れません。All I want for Christmas is youは多分みんな聴いたことがあるのではないですかね。日本語タイトルは確か「恋人たちのクリスマス」だったでしょうか。マライヤ・キャリーといえばこの曲、という人は多いかも知れませんね。でも、僕の中ではこの曲もこのアルバムのいまいちでした。残念でした。ちょっと悲しかったです。
「マライヤはMusic Boxまでやったんやな」と思いました。今でも思います。もうずっと思ってます。
その後も時折いい曲は出すのですが、やっぱり初期の3枚には及びません。
というわけで、僕はマライヤ・キャリーが大好きです。特に「Music Box」が。

久しぶりにWithout Youを聴いたら、なんか書きたくなって書いちゃいました。
あのうねりながら伸びていく声がたまらんですな。
やっぱり、どこからどのように考えても最高です。

Jul 18, 2009

キリンとサントリーで「キリンサン」は世界第5位

今週1番のニュースではないでしょうか?月曜の朝から「はっ?」というニュースでした。

キリンとサントリーが経営統合を視野に交渉をしている。

うまくいくでしょうか?かなり楽しみです。
この2社はどうも社風が全く違うようなので、統合してうまくいくのかはわかりませんが、うまくいくならば、かなり強い会社になるのではないかと思っています。

日経ビジネス 7/20号の記事にもありますが、各商品ジャンルにおいて有効な補完関係が成立します。つまり、サントリーの弱い部分でキリンが強い、キリンの弱い部分でサントリーが強いという関係が結構あったのが、統合によって補完されるわけです。
例えば、ビール系飲料です。キリンはプレミアムビールで出遅れているのですが、サントリーは「ザ・プレミアム・モルツ」を持っています。一方、「一番搾り」、「のどごし<生>」、「麒麟淡麗<生>」などは非常に強い。
さらに、サントリーの特徴でもある洋酒(ウイスキー、ワインなど)はキリンにとって大きいです。逆に「氷結」などのチューハイではキリンが強い。
などなど、統合したら、結構おもしろそうですね。

では、両者にとって、統合は国内市場を考えてのことなのでしょうか?
この時代にもちろんそんなことはないでしょう。世界を相手に戦えるベースを築くための統合と見るべきです。この統合が実現すれば、コカ・コーラ社を超えて世界第5位の食品メーカーが誕生することになります。もう一息です。
ちなみに、第1位~第4位までの企業と売上高(2008年度)は

 1位 ネスレ(スイス)     9兆2322億円
 2位 ユニリーバ(英・蘭)  5兆1869億円
 3位 ペプシコ(米)      3兆9790億円
 4位 クラフト・チーズ(米)  3兆8577億円
 そして キリン+サントリー が3兆8164億円で第5位
 6位 コカ・コーラ(米)    2兆9388億円

となります。もちろん為替にもよりますが。

この報道を受け、月曜日にキリンの株価が大幅に上昇しました。(サントリーは未上場)
今後どうなっていくのか楽しみです。

インド携帯電話市場

7/15の日経新聞です。

インド携帯電話市場の急拡大が続いているとのこと。5月まで9カ月連続で加入純増数が1000万件を突破、過去1年間で1億3733万件の上積みだそうです。すごいですね。ちょうど偶然にも記事と同じ7/15に携帯の加入数についてこのブログに書いていましたが、国内の加入総数は、ドコモ、au、ソフトバンクの3社合わせて1億680万件(2008/6時点)です。なんとインドはたった1年の間に日本の加入総数以上の上積みを達成してしまったのです。ちなみに加入総数は4月の時点で4億件を超えたようです。恐るべし、インド。やはり、規模が違う。

08年の携帯出荷台数は12億台、新規加入分は5.5億台、買い換えが6.5億台らしいです。そして新規加入分の90%が新興国なんだそうです(『日本の電機産業に未来はあるのか』若林秀樹 結構この本面白いですよ)。その5億台のうち1億超がインドの増分みたいです。
現在インドは世界第2位のユーザー数を抱える市場です。もちろん第1位は中国。
中国も年間1億台程度は増えているようですから、新規加入分5.5億台のうち40%以上をこの2国で占めるというものすごいことになってるようですね。

もうひとつ面白いことが、インドの携帯普及は固定電話のインフラ普及が遅れていた農村部で加速しているという話です。固定電話をすっ飛ばして、携帯電話が先に来てしまったんですね。日本の老人などは、携帯電話に手を出さず、固定電話を使い続けている人が多いと思います。
「技術の恩恵を受けることはできたが、そこが天井になってしまい、さらに進化した技術にはなじめない」人と、「そもそも技術の恩恵を受けることができなかったが、それゆえに最新の技術に触れることができた」人。どちらがいいんでしょうかね?
もちろん「技術の恩恵を受けながら、新しい技術にも敏感になり、随時更新していく」のがいいんですけど、ちょっと考えてしまいました。

Jul 15, 2009

NTTドコモのおサイフケータイ契約数は3480万

週刊エコノミスト 7/21号からです。

NTTドコモは、今年5月末時点でおサイフケータイの契約数がドコモ契約数者の6割を超える3480万契約になったと発表しました。
利用可能店舗数も、コンビニ、飲食店を中心に全国で約90万店舗になっているそうです。

この90万という数字をパッと見た瞬間、ほとんどコンビニなのではと思った人いませんか?僕は思っちゃいました。そこで調べました。日本フランチャイズチェーン協会の2009年5月度のコンビニエンスストア統計調査月報を見ると(そんなのあるんですね)、店舗数は42,153でした。そんなもんなんですね。でも、よく考えるとそれでも十分多いですね。思いこみはこわいです。

3480万がドコモ契約者の6割以上ということならば、ドコモ契約者は約5800万人ということになります。まあ実際には会社の携帯であるとか、2機持ってたりとかするんでしょうが。本当でしょうか?
また調べてしまいました。
社団法人 電気通信事業者協会(ホントになんでもあるな)のサイトに事業者別の携帯契約数が毎月更新されています。それによると、・・・2009年6月時点で契約数は
   ドコモ     54,864,100
   au     30,996,100
ソフトバンク  20,956,200    ちなみにウィルコムは4,536,100です。
確かにドコモ契約者の6割以上がおサイフケータイを契約しているんですね。ソフトバンクとauも合わせると5000万個以上の携帯で使用されているんでしょうね。すごい数ですね。

NTTドコモは2004年7月からおサイフケータイのサービスを開始、ちょうど今月で5周年です。
たった5年です。それでここまでです。すごいですね。
僕もおサイフケータイを使用しているのですが、非常に便利です。
 ・3種の電子マネー(Edy、スイカ、クイックペイ)を使ってコンビニでは現金を使うことはありません
 ・ANAの国内線に乗る時も携帯を2回かざすだけに乗れます。チェックインの手続きは要りません。
 ・ヨドバシ、ビックカメラのポイントカードも入れてあるのでカードを持ち歩く必要もありません。
ホントに便利です。もうおサイフケータイは手放せません。

「携帯に全部入れてしまうと、携帯をなくしたら大変」という意見があります。でも、そんなの財布落としたら大変というのと同じです。僕は財布に免許証、保険証、クレジットカードなどを入れていますが、落とすともちろん大変です。そう言うと、「財布と携帯は違うよ。財布は無くさないけど、携帯は無くすことあるよ。小さいし。」とかなんとか言う人がいるんですが、そんなのもう聞いてられません。「なんで?」って聞いてもはっきり根拠を述べられる人はそういないでしょうからね。なんとなくの反対には付き合ってられません。

僕は思うのですが、そのうち、免許証や保険証、そしてクレジットカードなども携帯に保存できるようになるのではないでしょうか?グーグルのGメールみたいに、ウェブ上にすべてのデータを置いておき、それを携帯で使用する。こんな風にすれば、たとえ携帯を落としたとしても、すぐにアクセスできなくしてしまえば悪用されることもないと思うのです。
例えば、クレジットカードを落とした場合、連絡してクレジットカードの使用を止めてもらいますよね。それと同じで、携帯を落とした時にはすべてのデータにアクセスできなくして、電子マネーも使用できなくすればいいんです。できなくはなさそうですけどね。

夢は広がります。


あと、グーグル携帯でもブラックベリーでもiPhoneでもいいんですが、おサイフケーターイ入れてくれませんかね。おサイフケータイの入ったスマートフォンが少なすぎる。
おい東芝、なんかよさそうな携帯出したんなら、おサイフケータイくらい入れてくれ。
どれか使ってみたいけど、買い換える気にならんやんか。
(東芝の人、偉そうですいません。別に恨みはありません。株も買おうか検討中なくらいです。)
今後、おサイフケータイはさらに普及します、きっと。
多分1年以内に、おサイフケータイの入ったすてきなスマートフォンが出るでしょう。もう少し待ちます。

Jul 14, 2009

頑張っている人

突然ですが、僕はやっぱり頑張っている人が好きです。頑張っている人を見ることが好きです。
自分も「頑張らなあかん!」って思います。やる気が出てきます。

夢に向かって頑張っている人でも、とりあえずやらないといけないからやってる人でも、どっちでもいいです。どちらにしろ、一生懸命頑張っていることには変わりありません。

よく、「落ち込んだ時の対処法は?」とか、「やる気が出ないときの対処法は?」とかいう質問がありますが、僕の場合は、頑張っている人を見ることです。
週末のドトールに行くと、勉強したり、仕事したりしている人がいます。そんな人を見るとうれしくなります。「おれもやらな」と思います。そんな雰囲気が大好きです。
他には、熱い漫画を読みます。登場人物たちはみんな必死です。一生懸命です。頑張っています。まあ、漫画ですから。それでも、自分も頑張ろうと思います。単純なのかも知れないです。
さらに、情熱大陸です。頑張っている人が出てきます。「チューボーですよ」の”未来の巨匠”のコーナーも好きです。いい影響を受けます。
映画もいいですね。大好きですわ。


しかし、いつも思うのですが、僕はまだまだ努力が足りません。いつも反省します。反省して、自分のダメっぷりにたまに落ち込みます。そして、たまにやる気がなくなってしまいます。昔は、しょっちゅう自己嫌悪に陥ってました。今はそこまでではないですが。大人になりました。
偉そうなことを言っているくせに、行動が伴わないことを「波平症候群」と命名します。いつもカツオに説教しているくせに、自分には甘いあの波平です。気をつけないと波平になっちゃうよ。


「休息なんて、あの世に行けば誰でもできるではないか」
死ぬまで努力し続けたい、前進し続けたいと心の底から思います。
そのためにも、今頑張れる人になりたいですわ。ならんとあかんのですわ。

たまには真面目な話もするんです。

Jul 12, 2009

出口調査って?

何のためにやるんでしょうか?
結果は夜になれば必然的にわかるやん、って僕は思いますけどね。
別に朝からバイト大量に雇って、出向いて、聞いて、結果を集計して、なんてことやっていくらぐらいかかるんでしょうかね?
別に出口調査をやったからといっても結果が変わるわけでもないですから。せいぜい、党やら本人やらマスコミやらの準備が早くできるという程度の効果しかないのではないでしょうか?都民や国民にとっては別に次の日の新聞とかニュースで見ても一緒ですから。逐一実況中継をする必要もないんですよね。だって、投票は終わっているんです。結果は変わらないんです。テレビ番組にしても、結果が出てから分析を交えた話をすればいいんですよ。
このタイミングで面白い番組を出したほうが視聴率は上がるかもしれませんよ。

とにかく、意味のないことに金を使うのはやめたほうがいいと思います。

「天才! 成功する人々の法則」

先週読んだ本です。おススメできる本です。先週読んだ本は、全部当たりでした。ラッキーやね。
著者はマルコム・グラッドウェル、そして、あの勝っちゃん(勝手にそう呼んでます)こと勝間和代氏が日本語訳を担当しています。原書を読んでいないので内容の翻訳の良し悪しは判断できないのですが、
非常に読みやすい訳をしてくれています。

この本の内容は、紹介されている“生態環境”の話に集約されると思います。
「生物学者は有機体について、“生態環境”の話をする。森でいちばん高い樫の木がいちばん高いのは、強いどんぐりから育ったからだけではない。まわりの木々に日射しを遮られず、肥沃な土壌に恵まれ、ウサギに若木の皮を齧られることもなく、伐採人に切り倒されなかったからだ。成功者が強い種から生まれることは誰でも知っている。だが、成功者を育んだ日射しや、彼らが根を下ろした土壌、運よく避けられたウサギや伐採人について、私たちは十分に理解しているのだろうか?」
つまり、生まれつきの個人的資質はまず重要であるがそれが全てではない。どこに生まれたのか?どのような育てられ方をしたのか?というようなその育った環境のほうがさらに重要なファクターだということです。つまり・・・
「成功は、蓄積される優位点から生まれる。いつ、どこで生まれ、親の仕事が何で、どんな環境で育ったか。それが、成功するかしないかに大きな差をもたらす。」
ということです。

筆者の主張は以下の通り。
主張1.「与えられて当然なわけでも、みずから勝ち取ったわけでもない小さな「好機」が、将来を大きく左右する」
主張2.「 頂点に立つ人物は他の人より少しか、ときどき熱心に取り組んできたのではない。圧倒的にたくさんの努力を重ねている。・・・世界に通用する人間に共通する”マジックナンバー”は一万時間である。・・・10代の後半までに自分だけの力で1万時間をクリアすることは、ほぼ無理である。両親の励ましや支えが必要になる。・・・事実、たいていの人が1万時間に達するためには、特別なプロジェクトに恵まれた場合(代表チームに選ばれるなど)か、並外れた後期に恵まれた場合に限られる。」


例えば、始めにカナダのジュニアアイスホッケーチームのプロフィールにおいて、ほとんどの選手が1~3月生まれだったという話があります。25人中15人です。残りも5人が4~5月生まれでした。それに対して6~12月生まれの選手はたったの5人と、大きな偏りがあることがわかります。調べていくと、このチームだけでなくカナダのアイスホッケー界全体において同様のことがわかりました。
でも、なぜ?この理由は単純でした。カナダでは学年を「1月1日」生まれからで区切っているからです。小さなころから選別され続ける世界では、12月生まれは1月生まれに対して非常に大きな不利を生まれつき背負っていることになるのです。最初の選別がある9歳~10歳時点において、1年の差は非常に大きなものです。特に身体の大きさなどは1年で大きく成長します。従って、この最初の選別を通過できるのは大部分が1月~3月生まれの選手であり、それより遅く生まれた選手はそこでおしまいとなる場合が多いということです。その後のチャンスは与えられません。才能があったとしても、生まれが遅かったいうことでアイスホッケー選手の夢をあきらめなくてはならない選手が非常に多いのです。
日本の場合はどうでしょうか?学年の区切りは「4月1日」ですね。勝間氏が調べてみたところ、日本のプロ野球やJリーグには4~6月生まれの選手が多いということです。

このように、多くの例に基づきながら話を進めていきます。
そして、最後に本当に筆者が言いたかったことは次の一文でしょう。
「よりよい世界を築くためにわれわれに求められることは、成功者を決める幸運や気まぐれな優位点、タイミングのいい誕生日や歴史の幸せな偶然の代わりに、すべての人間に好機を与える社会を築くことだ。」


この本を読んで一言、”目からウロコ”っていうのはこんな感じでしょうか?環境が重要だということは日々思っていましたが、ここまで考えてはいなかったです。小さなラッキーの積み重ねによって成功者が作られる。もちろんベースに生まれつきの才能は必要ですが。世の中、以外に不公平なものですね。

では、僕たちはどうしたら成功できるのでしょうか?必ず成功できる方法なんてものはありません。僕たちにできるのは、成功の確率を高めようすることです。ベースの「生まれつきの才能」はどうしようもありません。「いつ、どこに生まれたか」もいったん生まれてしまえば変えようがありません。しかし、環境に関しては少なくとも意識をすることで多少なりと変えられる部分はあると思います。「好機」を読むこと、そのために日々準備を怠らないことです。結局、個人ができるのはそこなのではないでしょうか?変えることができない部分に固執しても仕方がありません。そんな時間があるなら、変えられる可能性のある部部分を見出し。そこに一生懸命になることです。
僕は「偶然は準備された心のみを好む」という言葉を信じています。

子供を持つ親にとってもこの本は役に立つと思います。どのような家庭で、どのように育ったのかが成功に大きな影響を与えるのですから。
また、子供がまだいない夫婦にとっては「いつ、どこに生まれたか」ということある程度コントロールすることも可能だということをつけ加えます。もちろん全ては確率の問題なのですが、成功する確率は少しでも高いほうがいいですよね。

Jul 11, 2009

「巨象も踊る」

著者はルイス・ガースナー、元IBMのCEOです。
この人はIBMを建て直したということで、非常に有名な人です。経歴も面白いです。
ハーバードでMBA → マッキンゼー → アメリカン・エクスプレス → RJRナビスコのCEO そしてIBMのCEOです。ビスケットからパソコンまで、まったく異なる業界を渡り歩いてきた、経営のプロという感じがします。

この本は、ガースナー氏がIBMのCEOに就任してから、どのようにしてIMBを復活させたのか。重要なことは何なのか、企業のありかたとは、経営者のありかたとは・・・ということを本人の手でかかれています。
ありがちな、きれいごとや後付け的な話が多いのかと思いきや、それなりに楽しめました。
経営を論理的に考えているところ、できるだけシンプルに物事を考えようとしているところに加え、心構えを説いているような部分もあります。結構参考にできる考え方もありました。


以下、いくつか抜粋してみます。
「 経営難に陥った企業の再建をいくつも経験してきたが、最初に学んだ点のひとつはこうだ。難しいこと、痛みの伴うことをやらねばならないのであれば、それがどんなことであれ、迅速に実行すべきであり、具体的に何をするのか、そしてそれはなぜなのかを全員に周知徹底すべきだ。ひとつの問題を長々と考えたり、問題を隠したり、部分的な解決策を小出しにしたりしながら景気が良くなって問題が自然に解消されるのを待っていると、つまり、ぐずぐずと先送りを続けていると、問題はかならず深刻化する。私は問題を素早く解決して新たな目標に向けて前進するのがいいと考えている。」
当たり前に感じるかも知れませんが、これがなかなかできません。変わることができずに、そして変わることを好まず、本当にダメになるその時までずるずると問題を長引かせる。これはよくあることです。しかし、本当はこの状況になったら最期です。もはや立ち直ることはできません。痛みに耐え、安定を壊し、変化を起こさなければなりません。本当に後がなくなる前に。動けるうちに動かないと必ず後悔します。 それが一番前向きな考え方だと僕は信じます。

「 変革を成功させるには、危機に面している事実を公に認めることが不可欠である。社員は危機の只中にある事実を認識していなければ、変革に必要な犠牲を払おうとはしない。変革を好む者はいない。経営幹部であれ新入社員であれ、変革は不安定を意味し、痛みを伴う可能性があるからだ。
だからこそ危機が必然になるのであり、危機の大きさや深刻さ、影響を伝えるのはCEOの仕事だ。そして、いかにして危機を乗り切るか、新たな戦略、新たな企業モデル、新たな企業文化について伝えられることも、同じくらい重要だ。そのためにはCEOが、対話を進め、情報を提供し、情報の提供を求めていかなければならない。CEOがたえず社員の前にでて、わかりやすく簡潔でしかも納得できる言葉で話し、組織全体が考え、行動を起こすようにする努力を何年も続けなければ、企業は決して変わらないと思う。」
偉そうですが、まったく同感です。情報は必ず、全員で共有することが非常に重要だと思っています。しかし、このことが徹底されている会社はほとんどないのではないでしょうか。上司しか持っていない情報、全員に回ってこない情報、その情報を使ってさも得意そうに説教する上司・・・、建設的じゃないですね。そもそも、同じ情報を共有することが同じ前提に立つことにつながります。それによって初めて組織全体が考え、行動を起こすことが可能になるのではないでしょうか。その上で議論を繰り返すことが非常に重要だと思っています。

「長期的な株主が富を蓄積できなければ、自分たちも富を蓄積できないことを経営幹部は知るべきだ。」「経営幹部にストックオプションを付与する理由は、株式を保有し続け、長期保有の株主と利害を一致させること以外にない。」
経営者と株主の利害を一致させる。経営者と株主を同じ方向を向かせる。同じ方向を向いているからこそ、議論がかみ合うわけです。前提が違う人同士では話をする意味すらありません。会社は誰ものかという議論がありますが、立場はことなるが同じ前提のもとに立ち、同じ方向を向くことができれば、そんな議論は意味も必要もなくなるのではないでしょうか。

「焦点を絞り込んで成功を収める企業とは、自社の顧客のニーズ、競争環境、経済的な現実を深く理解するようになった企業である。これらの点を徹底して分析した結果を基礎に、具体的な戦略を策定し、戦略を日々の実行に結び付けていく。」「 結局のところ、どの競争相手も基本的に同じ武器で戦っていることが多い。ほとんどの業界で、業績向上の原動力になる要因、成功をもたらす要因を5つから6つ指摘できる。・・・したがって実行こそが、成功に導く戦略のなかで決定的な部分なのだ。やり遂げること、正しくやり遂げること、競争相手よりうまくやり遂げること、将来の新しいビジョンを夢想するより、はるかに重要である。」
難しいことはない、シンプルであるということです。重要なのはだれもが知っている基本的なことであり、結局はそれが全てです。それが本質だということです。それ以外の全てはこの本質に基づいて組み立てられている、従ってこの本質部分を徹底できた企業が結局は強い。そのように僕は読みました。

中には「そうか?」と思うところもありますが、大部分は「なるほど、確かに。これ使えるやん」という内容になっています。おすすめします。
ただし、日本語翻訳はいまいちです。

Jul 9, 2009

家電上位5社のシェア合計は71.8%

7/8の日経の記事です。
日経による「第37回専門店調査」の結果だそうです。家電製品などで上位企業のシェアが高まっているとのことです。

2008年度の上位5社のシェア合計(売上高ベース)は家電(首位はヤマダ電機)が71.8%、家具(首位はニトリ)が93.2%とそれぞれ2004年度から12.8%、4.9%の上昇とのことです。
さらにカジュアル衣料(首位はユニクロ)は76.3%(1.4%上昇)、紳士服(青山商事)は78.2%(4.7%上昇)です。

この傾向は今後も続いていくんだと思いますね。さらに、家電大手がまさにそうなのですが、上位企業の統合や買収によって、上位5社じゃなく上位3社でほとんどのシェアを取るようになっていくんだと思っています。
そして、その中でも1位の企業が過半数を抑えて残りを2社が分け合う形になっていくのではないでしょうか。その場合には、規模にものを言わせ、価格で勝負できる企業が強くなっていくと思っています。まさに家具業界ではニトリが56.1%のシェアらしく、その通りになっているいい例だと思います。

最後にこの調査結果の紳士服の部について見てみると・・・
   青山商事:33.8%
   AOKIホールディングス:17.5% (青山の52%)
   はるやま商事:10.8%       (青山の32%)
   コナカ:9.2%             (青山の27%)
   ワークマン:7.0%          (青山の21%)
ジップの法則(1/kの法則)にきれいに沿っているのがわかります。面白いですね。
ちなみに、家電製品、家具の部はそうでもなかったです。

Jul 8, 2009

ダウ平均から自動車が消えた

週刊エコノミスト7/14特大号の記事です。
GMの経営破綻を受けての6/8の銘柄入れ替えにより、アメリカの代表的な株価指数であるダウ工業株平均(ダウ平均)から自動車メーカーが消えてしまったとのこと。衝撃的ですね。やっぱり。

ちなみにGMの代わりにはネットワーク機器大手のシスコシステムズと保険大手トラベラーズが採用されました。
ダウ平均は30銘柄で構成されていますが、現在の構成銘柄は下記の通りです。

・アルコア  ・アメリカン・エキスプレス  ・ボーイング  ・バンク・オブ・アメリカ  ・キャタピラー  ・シスコシステムズ  ・シェブロン  ・デュポン  ・ウォルト・ディズニー  ・GE  ・ホームデポ  ・ヒューレット・パッカード  ・IBM  ・インテル  ・ジョンソン・エンド・ジョンソン  ・JPモルガン・チェース  ・クラフト・チーズ  ・コカ・コーラ  ・マクドナルド  ・スリーエム  ・メルク  ・マイクロソフト  ・ファイザー  ・プロクター・アンド・ギャンブル  ・AT&T  ・トラベラーズ  ・ユナイテッド・テクノロジーズ  ・ベライゾン・コミュニケーションズ  ・ウォルマート・ストアーズ  ・エクソンモービル

これを見ると、いわゆるIT関連(ソフト・ハード)含むが多い気がします。あとは薬品・洗剤等関係も4社と多い印象でしょうか。そして鉄鋼がいないことも印象的ですね。

GMはGEなどと並んで、アメリカを代表する企業でした。そして、自動車産業はアメリカで生まれた、本当にアメリカを代表する産業でした(かつては)。古きアメリカの栄光の時代。
そう考えると、自動車メーカーがダウ平均から消えたことはやはり衝撃的なのです。


この記事にはダウ平均の計算の仕方も書いてあります。ちょっと「えっ」と思ったので書いておきます。
単純に式を書くと以下の通り。

      構成銘柄の株価の単純合計 / 除数

「えっ」と思いませんか?僕は思いました。分子は株価の”単純合計”なのです。つまり、株価の高い銘柄の影響が非常に強くなるのです。例えば株価水準の低い銘柄が倍になったとしても、ダウ平均に与える影響は微小でしょうが、株価水準の高い銘柄が倍になったりすると影響は大です。

僕の意見ですが、株価の単純合計がアメリカ経済の実態を的確に反映できるのは、すべての企業の発行株式数が同じ場合のみではないでしょうか。なぜならば、市場が認める企業の価値は”株価x発行株式数”(総株価価値とでも書いておきましょう。多分なんか名前はあるのでしょうが)であるはずだからです。単純に株価ではないはずです。その場合株価の単純合計でも、総株価価値の単純合計でも同じことです。
しかし、発行株式数が異なる場合、総株価価値の単純合計と株価の単純合計は意味が違ってきます。この場合、総株価価値の単純合計がフェアな方法であり、本来ならそうすべきでしょう。株価の単純合計では実態を表せない可能性がありますから。
ただ、そうしていないということは、結局のところどちらにしろ実際のところは大きな差がないのかも知れないですけどね。

ちなみに分母の除数というのは、銘柄の入れ替え時においても指数が連続性を保つように調整するためのものです。この数字自体に意味はありません。
ただ、30個の株価のダウ平均に与える影響度は銘柄入れ替えに伴い変化しますので、そこは少し注意が必要かも知れません。そんなに気にしすぎることもないとは思いますが。

Jul 7, 2009

「ポストモダンマーケティング」

スティーブン・ブラウン著

原題がすごいです。Forget the Customerですから。
一般的に言われる「顧客志向」に疑問を投げかけ、その方法では逆に顧客の支持が得られないよ、と言っています。そして、それじゃあどうすればいいのか、ということについて書いています。
内容は、それなりにおもしろかったです。ただ、別にそこまで目新しいことを言っているような感じはしなかったですが。

「誰もが例外なく顧客第一主義を主張し顧客を甘やかすことでは一致団結している世界で、競合優位をどうやって達成することができるのでしょうか」
という問題提起から始まり、ポストモダンマーケティングは
TEASE
・Trickery 「トリック」
・Exclusivity 「限定」
・Amplification 「増幅」
・Secrecy 「秘密」
・Entertainment 「エンターテイメント」
であると主張しています。

ちょっと違うかも知れませんが、「押してもだめなら引いてみな」みたいな感じでしょうか?
あと、ちょっと不思議な感じの人が以外にもてるとか。
「限定」についても、別に珍しい考え方ではないですよね。日本人はこんなの大好きです。
「増幅」については、口コミなんかまさにそうだと思います。
こう考えると、TEASEは別に新しい考え方でもないですね。まあ、新しかろうが新しくなかろうが、取り入れられるところは取り入れていくというだけですけど。

「他の誰かの反対をすることが賢いことが往々にしてあります。流行に反抗すること、流れに逆らって船を漕ぐことです。」
という部分が気に入りました。反対である必要はないと思うのですが、他人と同じことをやっているだけでは、他人よりちょっと前には行けても、ずっと前に行くのは困難でしょうね。
まあ、でもこれも当たり前のことですね。ただ、このことは思うほど簡単ではないので、こういうことを読むたびに自分に確認することが重要だと思います。

Jul 6, 2009

格付けって・・・

週刊エコノミスト7/14号より。アメリカの大手格付け機関のムーディーズのピエール・カイルトゥ・マネジング・ディレクターに対する質問です。抜粋します。

―米国債の格付けをAaaに据え置いた理由は。
カイルトゥ Aaaを維持する上で重要な、債務負担能力、債務支払い能力、管理能力が安定しているからだ。今回の経済危機で確かに大きなショックを受け、大きな債務負担を負うことになったが、今後、米政府は財政再建ができるとみている。

格付けとはそもそも何なんでしょうか?もちろん投資に値するかどうかをそのランクによって示すものです。ランクが低い債権ほどデフォルトの確率が高いことを意味していると考えていいのでしょうね。
ちなみに、ムーディーズの格付けは10ランクあり、最高がAaa、最低がBaa3となっています。
日本は最近上から3番目のAa2へと格上げされましたが(理由は?ですが)、2002年5月には上から6番目のA2まで引き下げられ、なんとボツワナより低くなったらしいです。

それにしてもこの回答を見る限り、格付けにははっきりとした数値基準なんかはなさそうですね。なんだか「総合的に判断して、米国債はAaaのままでいいと判断しました」と言ってるみたいです。数値基準がない格付けなんて、恣意的でいい加減な感じがするのは僕だけでしょうか?とても信用できません。
そりゃあ、今後の財政再建ができるとみているから格下げしなかったんでしょうが、その理由については発言していないのでしょうか?紙面の都合上、省略しているだけでしょうか?そこが知りたいのです。


-そもそも格付けは絶対基準か、相対基準か。
カイルトゥ 両方だ。(いろいろな国を)比較してランキングする意味では相対的な評価だ。債券保有者にとっての期待利益と損失予測は絶対評価になるだろう。

なんですってか?答えになっていないのでは?そもそもこの質問の意図は、「ムーディーズの格付けは絶対基準として決定されているのか?あるいは相対基準に基づき決定されているのか?」ということではないのでしょうか?違いますかね?僕の読み違いですかね?
僕の読み方が正しければ、これは答えになっていないと思います。債権保有者にとっては絶対評価って、そんなこと聞いてないでしょ。あんたらが、どうやって格付けを決めてるのか聞いてるんやんか、ってことです。質問する人の聞き方が悪い気もしますが。
格付けを決める数値基準が仮にないとすれば、その格付けは絶対基準に基づくわけがないと思います。相対基準でしかありえない。逆に数値基準によって格付けが決められているのであれば、それは絶対基準です。
誰が一番足が速いか、これは相対評価。オリンピック標準記録を突破できるか、これは絶対評価。そういうことです。

僕の考えでは、格付けがただの相対評価でしかないのであれば、あまり意味はないと思います。そんなもの見る立ち位置によって変わってしまいます。数値基準を設けて、それに厳密に従ってこそ格付けの意味が有ると僕は考えます。

結局、何も答えてくれてないのと同じですね。聞き手も何も聞いてないのと同じですよ、これでは。

Jul 5, 2009

素研飲み会

久々にヨツさんとイトーと新宿で飲んできました。
イトーは柏在住?なのですが、僕の都合で新宿に呼びつけました。
なんとか終電に間に合ったようで、よかったです。仮に間に合わなくてもネタになったのでおいしかったと思います。表でが出ても、裏が出ても勝ちのコイン投げみたいなもんです。これはこれでつまらんですね。

ダーツをしましたが、3人ともどっこいどっこいでした。イトーはダーツをやるのが初めてということでしたが、なかなかのもんでした。とは言っても、僕もあんまりやったことはないのですが。

うまい料理と、うまい酒が飲めて楽しかったです。
それにいろいろ話もできましたし。
当たり前のことですが、2人とも頑張って仕事をしているようです。基本的にみんながんばる人たちなんですね。

それにしても、ヨツさんのファッションを理解できる日は永遠に来ないでしょうな。

しょうもない日記でした。

Jul 4, 2009

What I've Done

Linkin Parkです。
最近よく聴いている曲です。

Linkin Parkは学生の時に知って、それ以来結構好きで聴いています。
この曲は2007年に久々に出た3枚目のアルバム"Minutes To Midnight"の中に入ってます。
淡々と流れていく曲と、ヴォーカルの声がいい感じで交わっています。ホントにいい感じですよ。
歌詞は内省的な感じです。懺悔というわけでもないのでしょうが、印象深い内容です。それも曲にあってます。

僕がアーティストや曲を気になる基準は、
①まず曲が気に入るかどうか
②次にボーカルの声が気に入るかどうか
③最後に歌詞の内容
なのですが、この3つがそろった曲はそうはありません。

おすすめの曲です。

Linkin Parkは"Numb"のイメージが強かったのですが、こんな感じの曲もいいですね。


そういえば、この曲は「トランス・フォーマー」(1作目)の主題歌でした。
そういえば、そうでした。