Jul 18, 2009

インド携帯電話市場

7/15の日経新聞です。

インド携帯電話市場の急拡大が続いているとのこと。5月まで9カ月連続で加入純増数が1000万件を突破、過去1年間で1億3733万件の上積みだそうです。すごいですね。ちょうど偶然にも記事と同じ7/15に携帯の加入数についてこのブログに書いていましたが、国内の加入総数は、ドコモ、au、ソフトバンクの3社合わせて1億680万件(2008/6時点)です。なんとインドはたった1年の間に日本の加入総数以上の上積みを達成してしまったのです。ちなみに加入総数は4月の時点で4億件を超えたようです。恐るべし、インド。やはり、規模が違う。

08年の携帯出荷台数は12億台、新規加入分は5.5億台、買い換えが6.5億台らしいです。そして新規加入分の90%が新興国なんだそうです(『日本の電機産業に未来はあるのか』若林秀樹 結構この本面白いですよ)。その5億台のうち1億超がインドの増分みたいです。
現在インドは世界第2位のユーザー数を抱える市場です。もちろん第1位は中国。
中国も年間1億台程度は増えているようですから、新規加入分5.5億台のうち40%以上をこの2国で占めるというものすごいことになってるようですね。

もうひとつ面白いことが、インドの携帯普及は固定電話のインフラ普及が遅れていた農村部で加速しているという話です。固定電話をすっ飛ばして、携帯電話が先に来てしまったんですね。日本の老人などは、携帯電話に手を出さず、固定電話を使い続けている人が多いと思います。
「技術の恩恵を受けることはできたが、そこが天井になってしまい、さらに進化した技術にはなじめない」人と、「そもそも技術の恩恵を受けることができなかったが、それゆえに最新の技術に触れることができた」人。どちらがいいんでしょうかね?
もちろん「技術の恩恵を受けながら、新しい技術にも敏感になり、随時更新していく」のがいいんですけど、ちょっと考えてしまいました。

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