今週1番のニュースではないでしょうか?月曜の朝から「はっ?」というニュースでした。
キリンとサントリーが経営統合を視野に交渉をしている。
うまくいくでしょうか?かなり楽しみです。
この2社はどうも社風が全く違うようなので、統合してうまくいくのかはわかりませんが、うまくいくならば、かなり強い会社になるのではないかと思っています。
日経ビジネス 7/20号の記事にもありますが、各商品ジャンルにおいて有効な補完関係が成立します。つまり、サントリーの弱い部分でキリンが強い、キリンの弱い部分でサントリーが強いという関係が結構あったのが、統合によって補完されるわけです。
例えば、ビール系飲料です。キリンはプレミアムビールで出遅れているのですが、サントリーは「ザ・プレミアム・モルツ」を持っています。一方、「一番搾り」、「のどごし<生>」、「麒麟淡麗<生>」などは非常に強い。
さらに、サントリーの特徴でもある洋酒(ウイスキー、ワインなど)はキリンにとって大きいです。逆に「氷結」などのチューハイではキリンが強い。
などなど、統合したら、結構おもしろそうですね。
では、両者にとって、統合は国内市場を考えてのことなのでしょうか?
この時代にもちろんそんなことはないでしょう。世界を相手に戦えるベースを築くための統合と見るべきです。この統合が実現すれば、コカ・コーラ社を超えて世界第5位の食品メーカーが誕生することになります。もう一息です。
ちなみに、第1位~第4位までの企業と売上高(2008年度)は
1位 ネスレ(スイス) 9兆2322億円
2位 ユニリーバ(英・蘭) 5兆1869億円
3位 ペプシコ(米) 3兆9790億円
4位 クラフト・チーズ(米) 3兆8577億円
そして キリン+サントリー が3兆8164億円で第5位
6位 コカ・コーラ(米) 2兆9388億円
となります。もちろん為替にもよりますが。
この報道を受け、月曜日にキリンの株価が大幅に上昇しました。(サントリーは未上場)
今後どうなっていくのか楽しみです。
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