Mar 24, 2011

Mac Book Airを使い始めました

日本に帰ってきて、カナダで壊れたノートPCを修理屋さんに持って行きました。
このPC、プレゼンの前日に突然お亡くなりになった東芝のノートPCです。まあ、バックパックに入れて持ち歩いてたけどさ。そんなに簡単に壊れるかね!
で、診断結果はやっぱりマザーボードが死んでるとのこと。交換するのも結構お金がかかりそうでした。
「だったら新しいのを買ったほうがいいかな」と思って、買っちゃっいました。だって、どんどん新しくなってるもんね、パソコンって。


一応、家用のデスクトップはあるので、買うのであればモバイル仕様でした。
とりあえずカナダでは暫定的に安い14.1インチのノートPCを買って使ってました。でも、激しく重いんです。もういや。やっぱり軽いの欲しい。
あれ、買う?買っちゃう?単に欲しいだけなんやけど、買ってまう?
ということで、買っちゃいました。
Mac Book Air 11インチ!


軽い!薄い!なんかカッコイイ!
けっこういいのが、起動が速いこと。これはいいです。
さらにいいのが、タッチパッド!これは本当に便利。アップルのサイトで説明があります。
画面のスクロールとか、ページ戻りとかがタッチパッドでできて非常に便利です。スクロールができることがこんなにありがたいとは思わなかった。これだったら、マウスはあんまりいらないかも。
結構満足度、高いです。


ただ、ひとつ問題は、バッテリーですね。
バッテリーの持ちが思っていたほどじゃない。というか、足りないよなあ。
電源を持ち歩く必要があるかもしれないですね。
外付けのバッテリーもあるらしいですが、純正じゃなく、日本では売ってないみたいですね(というか、海外でももう買えないのかな)。


僕にとっての、初めてのMac。
ちょっとキーボードがいつもと違ったり、Winのフォルダ構造と違ってよくわからなくなったり、まだまだショートカットがわからなかったりするんですが、じょじょに慣れていきたいですね。
ちょっとこれは当分手放せなくなりそうです。


。。。でも、ちょっと画面、小さかったかなあ。。。

Mar 19, 2011

情報開示か、混乱回避か


福島原発の事故について、各国で対応が異なっています。日本政府や東電からでてくる情報ははっきりしたものではなく、「なんとなく大丈夫」みたいなのが多い気がします。そして、それを信じていない人もたくさんいます。たくさんね。
こんな記事を読みました。天木直人のブログ:「外国人の国外退去を隠そうとした日本政府」。

例えば
ドイツ大使館が在日ドイツ人に国外退避を呼びかけたところ、日本政府から「国外退去をすすめた事実は公けにはしないで欲しい」という要請がドイツ大使館に寄せられたというのだ。
だってさ。これが本当かどうかはわかりません。でも、本当なのかなあ、という気もします。
フランスに関しては国外退避を勧告しているとも聞いていますので、まあありそうな話ではあります。

情報開示に関しては2通りの考え方があります。すなわち、情報を開示するかしないか。
単純に裏表。これは、情報を隠すか隠さないか、と言い換えてもいいかもしれない。

「正しい情報を全て開示する」と、その情報の内容によっては国民の混乱をまねく恐れがあります。大きなショックをもたらす恐れがあります。
それらを考えた上で、政府の判断はこうでした、そして国民のみんなにも考えてほしい、みんなにも判断してほしい。そういうことかな。
個人レベルでも、いろいろ判断し、そして行動する必要がでてくるでしょう。そして、その行動はおそらく、みんな一緒になることはないでしょう。

「正しい情報を開示しない」ということは、その反対。まず、国民の混乱を避けることを第一に考えるということ。国民が勝手な行動にでないようにすること。あるいは、情報を開示しても、国民にできることは何もないため、教える意味がないと判断したということ。どちらにしても、状況があまりよくはないときの手段でしょうか。
まあ、国民には、知られてもいい情報だけ教え、知られたくない情報は教えないということですね。
国民の行動は国がコントロールすべきだという考え方とも言えるかもしれない。

どっちがいいんでしょうか?
日本には(日本だけじゃないとも思いますが)、この情報を開示しない、つまり情報を隠す、ことに賛同する人がけっこういます。
「無駄に不安を煽る必要はないじゃないか」
そう言う人、周りにもいると思います。特に、比較的上の世代の人に多いんじゃないでしょうか。

でも、僕はその意見には賛成できません。
僕は「正しい情報をきちんと開示してほしい」と思うし、そうすべきだと思います。
与えられる正しい情報が増えるにつれ、判断は深まるし、選択肢の確実性は高まります。もちろんその判断が誤ったものになり、危険が生じるという恐れはありますが、そこはもう少し国民を信じてもいいのではないかと思います。
先の状況に備えることができるようになります。精神的にも準備ができるでしょう。
情報を開示することによって、混乱が回避できるということもあると思うしね。
そして、何より、誰も政府の発表を信じないようになってしまいかねません。それは非常に危険です。

これって、がんの告知になんか似てますね。
医師が患者の家族に聞きます。
「治療できないがんであることを、本人に告知しますか?」
「本人には知らせないでください」と答えますか?
「本人の病気なんだから、やっぱり本人も知るべきです」と答えますか?
正解があるかはわかりません。事前に家族同士で話し合っておくべきですね。

国の情報開示についても、一回国民投票でもやってみるといいかもしれません。
「時には冷酷かもしれないけれど、国民は正しい情報を知るべきであり、国は悪い情報であっても開示すべき」か、「対策のしようがないのであれば、情報開示は国民の不安をかきたてるだけであり、国はそのようなことをすべきでない」か、どっちがいいですか?
僕はやっぱり前者ですね。

Mar 16, 2011

Cell phone didn't work, Twitter worked

After earthquake, I tried to call my friends in Tokyo. However, a cell phone just said "Because of earthquake, it is very difficult now to use your cell phone." I couldn't catch them for several hours. I couldn't know if they are OK until I could contact them hours later.


 Also a lot of people couldn't contact their family and friends by cell phone. The reason is very simple. Almost all tried to use their phone at the same time to confirm relatives' or friends' safe, and it was absolutely over-capacity of cell phone lines.
Lines became very busy, and calling on the phone got difficult. This situation has been for several days.


This was big problem. 
If you can't make contact with your people in this kind of disaster, you can't take a rest in mind. You can't find a relief.
This is the situation of cell phone in the earthquake.


On the other hand, we could use Twitter as usual. Twitter doesn't use phone lines, so busy cell phone lines didn't affect on Twitter.
If you have a smart phone and are using Twitter on it, you could post your situation after earthquake. And your family and friends (if they followed you on Twitter) could have read your post immediately. You and your family even could have had chatting on Twitter and checked the situation of both of you.
Also people who used Twitter, they could get up-dated information. Many people on Twitter is posting new information. Some of them (not all) are very useful! For example, information of transportation like train or bus. 
We realized the usefulness of Twitter in the case of big disaster like this.


I will try to let my parents have twitter account. If I'm in the disaster, they will be able to find my post easily on Twitter. 
It doesn't need to be Twitter, but I would like to recommend you to have the way of contacting your people in the case of the disaster, except for cell phone.


I don't know what kind of disaster will come to you and me in the future. But we need to prepare for them in any ways. 
If you want to consider about Twitter, this web will help you a bit. 
Mashable:Only 58% of Tweets Come From Official Twitter Apps
I'm using  TwitterDeck and HootSuite. 

Mar 13, 2011

何ができるのか?

昨日は、海外で日本の状況を心配している友人に現状を報告することを目的に英語でエントリーを書きました。
ここでは、自分たちに何ができるのか、被災地から遠く離れた(僕は実家のある福井にいます)場所から何ができるのか、について書きます。といっても、当たり前のことしか思いつきません。


1.募金
まずはこれが効果的かと思います。誰でもできることです。どこからでもできることです。
そして募金をするのであれば、この場合、大きな組織を使用したほうがいいと思います。みんながみんなで勝手にやったら混乱してしまうでしょう。
ネットでも簡単に募金ができます。Yahoooもやってる。mixiもやってる。gooもやってる。グルーポンもやってる(「ネット系サービス、義援金募集相次ぐ」)。集まったお金を日本赤十字に寄付するところが多いみたいです。
僕はグルーポンを使いましたが、このブログを書いている時点で、およそ5000万円が集まっているようです。グルーポンは世界中に支社があり、世界各国でも同様に募金を集めてくれるいるようです。
海外からも、例えばAmazonではカナダ赤十字を通した募金、アメリカでも募金を集めてくれています。
お金は確実に必要になってきます。少しずつでもいいので、みなさんお願いします。


2.正しい情報を流す
みんな不安です。被災中の人、知人が被災地にいる人、海外にいて情報があまり入ってこない人。
どういう状況なのか、知人は無事なのか、何ができるのか。正しい情報を得ることが非常に重要です。
ツイッター、フェイスブック、ブログなどなど、こういったツールを使って、多くの人に必要な情報を届けることが、できることの1つだと思っています。
ただ、気をつけないと行けないことは、本当に正しい情報を流すこと。不確かな情報や偽情報(こんなときに詐欺だとか、嘘だとか、ありえへんのに!!!)も多かったりします。
僕も気をつけます。善意が意図せず混乱を起こすことがありますので。


今回の地震では特にツイッターが活躍しています。
被災後数時間以上に渡って、携帯電話が非常につながりにくい状況でした。僕も東京、埼玉に電話をしましたが、最初はまずつながりませんでした。安否の確認など、非常に多くの人が一斉に使用したためパンクしてしまったわけです。そのため、連絡がつかず、安否の確認ができないという状況が長時間に渡って起こりました。これはやはり不便です。
そんな中、ツイッターはスムーズに流れていました。ツイッターを使用していた人は、自分が無事であることを即座につぶやき、フォローしている人(家族や知人)がすぐにそれを確認できたことになります。非常に重要なことです。
しかも、ツイッター上では、多くの人が最新情報を流し続けています。例えば、JRや地下鉄の運行状況、ビックカメラで携帯電話の充電ができるということ、などなど。
連絡のつかない家族や知人、または状況のわからない地域の情報を得るためにもツイッターは有効です。ツイッターにはリツイートという回覧機能があるからです。
例えば、多くの人がホリエモンこと堀江貴文氏に「〇〇に住む、△△と連絡がつきません。誰か情報ありませんか」という文を多くの人に回覧してくれるように頼んでます。堀江氏には非常に多くのフォロワーがいて、堀江氏がその文をリツイートすることによって、その多くのフォロワーがそれを見ることになります。
また、海外含め多くの人の励まし、祈り、そういったものも流れています。無駄なツイートはするべきではないですが、こういった内容には元気をもらうこともできます。


3.無駄な電話をしない
電話がつながりにくかったことは書きましたが、だからこそ、必要のない電話は控えるべきでしょう。
これは特に災害発生直後から数時間~1日の間は特に。教訓ですね。


4.とにかく我慢
結局、できることはそれほど多くはありません。何かしたくても、状況が落ち着くまで待つしかありません。普段どおりの生活を続けるしかありません。経済を止めるわけにはいきませんから。
たとえば、献血をしようという人が多くいます。もちろんいいことです。
ただ、現段階でみんなが献血に行くと、おそらく血はあまってしまいます。そして献血された血は長期間保管することはできません。廃棄するしかなくなります。そして、一回献血をすると、最低でも4週間は献血できません。
我慢も大切なんです。
ボランティアに行きたいと思う人も多いでしょう。でも、それがたとえ善意であったとしても、素人が大勢行くと、逆に邪魔になってしまうこともあります。状況を見ることが大切です。
だからこそ、その気持をひとまずお金の形で使ってもらうのがいいと、僕は思ってます。


この災害、阪神大震災の時よりも被災地の復帰には時間が掛かるかもしれません。瓦礫だけじゃなく、津波のせいで泥が大量に街に入ってきたから。
少しずつでも何かできることがあれば、と思います。


他にもいろいろできることがあるかも知れません。
みんなで考えましょう。

Mar 12, 2011

Earthquake and Tsunami

As everybody knows now, Japan was hit by huge earthquake yesterday. Magnitude level of this earthquake was 8.8, this is the highest record...
After that very big tsunami was coming from Pacific Ocean. The damage of north-east part of Japan have been huge, more than huge. Tsunami was over 10m high, and came again and again.
Some village disappeared. Many cars, houses and ... even people were washed away. 
I heard today's news, and it said that 80% of Rikuzen-Takada city was covered by water. 80%!!


Biggest city of this area is Sendai. Sendai is my university city, and I lived in this city for 6 years.
This city and around this city had also huge damage by tsunami. Tsunami came to several km from the ocean, and washed large area. After tsunami went back to the ocean, there were 200 - 300 dead people found...
Sendai airport was also hit by tsunami, and covered by water and mud... 


Also in Tokyo, the biggest city in the world, several people was died. 
Cell phone lines were very busy, and it was very tough to call family and friends. 
In this situation twitter was working as very useful tool. People could contact on twitter, and got any news. 
All trains and subways stopped operation. Subways started their operation one by one last night, and JR train started this morning.
Millions of workers in Tokyo can't go back home by trains. They walked several hours to home, or many couldn't go home.


As time has passed, the number of people died has getting bigger and bigger. It is very scary.
Several hundred were died, and also more than several hundreds of people are not found.


Please see this article (The Big Picture 「Massive earthquake hits Japan」). It will lose your words. However please know the fact. I think it is knowing the fact is one of the most important thing.




However, even in this earthquake and tsunami, people is moving without losing temper. People were not in panic. People were looking for what they can do, and move quickly. 
People are helping each other!!
We Japanese can proud of us, and Japan. 
We can recover from this disaster soon!


The world: Thank you very much for your praying for Japan (#prayforjapan)!!



Hoping things will go well.

Mar 9, 2011

スマートフォンが欲しい

今日はバンクーバー最終日。明日、日本に帰るんですが、そこで考えないといけないのが携帯電話。

バンクーバーでは、写真の携帯を使ってました。
なんか時代を感じるでしょ?でも、機種代が1番安かったもんで。。。音は悪いけどね。
けっこう、日本人の学生でこれ使ってる人多いです。日本人しか使ってる人見たことないけどね。同じとこで買うんやろうなあ。
この携帯はシンプルに電話とテキストメッセージのみ。ネットやら調べものやら何やらはiPod touchでした。

カナダ全体がそうなのかはわかりませんが、バンクーバーはWifiがけっこう使えるので、この携帯とiPod touchで十分だったですね。学校はもちろん、図書館も、スターバックスも他のいくつかのカフェでもWifiが使えるもんで。ネットも見れるし、メールもチェックできる。

ただ、日本ではWifi見つけるはまだまだ大変だし、あっても会員制とか有料とかですよね。東京でさえ、そうだと思います。
というわけで、やっぱりスマートフォンが欲しいなあ、ですね。

各社のスマートフォンをネットで調べてみたところ、最近ではおサイフ携帯付きのスマートフォンも出てるんですね。いいなあ、おサイフ携帯。日本にいるときは必須でしたからね。
そうなると、auのiSO4かiSO5か?ドコモか?でもなあ。ワンセグいらんしなあ。なんか評価もいまいちやしなあ。
アメリカではアンドロイドがiPhoneやブラックベリーを押さえてNo1スマートフォンOSになったらしいけど(ゆかしメディア:「アンドロイド」が米スマートフォン市場シェアで初の1位)、そもそもアメリカと日本では販売されている機種がおそらく全然違うと思うので当てにはならんよなあ。

ってことは、iPhone4かなあ?
iPod touch持ち歩んでもよくなるから、楽かも知れんよなあ。思ってたより安いみたいやしね。
でもおサイフ携帯ないんですよね。
多分、iPhone4におサイフ携帯がついてたら、僕は迷わず決めると思うんですが。だって、まあかっこええもんね。それに、1番はやってるスマートフォンを試してみたいってのもあるし。
おサイフ携帯はすっぱり諦めるか?ちょっと前に出たシールもあるけど、あれちょっとありえへんしなあ。

心はiPhone4にかなり傾いてきています(・・)/

ついでなんですが、この記事(スマートフォンの普及率は1割程度? ソフトバンクが過半数
)によると、スマートフォンの所有率って10%程度らしいです。アメリカの半分以下か。
まだまだこれからですね。

Mar 4, 2011

「旅行をしない若者たち」をターゲットにすることが本当に正しいのか?

さて、日経ビジネスのこちらの記事(「若者には旅をさせろ」の狙い)の中で、「旅行をしなくなった」若者向けにいろいろとユニークな宿泊プランがネット上に登場する、ということが紹介されています。
なんでも、国民1人当たりの国内宿泊数が減少しており、特に20代、30代の”若者たち”の落ち込みが激しんだそうです。
そこで、この若者たちに旅行をしてもらうために、じゃらんが大学生を招いて、若者向けのプランをいろいろと作成したんだそうです。


また、記事の中では、宿泊施設が古くからのやり方に頼り、自助努力をしていない状況も大きな問題であることが述べられており、ネットを使って、顧客と交流を取らないとダメ、という観光庁役人のコメントも載せてます。
さらには、
現在ではツイッターやフェイスブックなどの無料で使える様々なマーケティングツールがある。
とまで言ってます。そして、
他人任せに浸り切った宿泊業界が自主的改革を起こせるか。「旅行をしない若者たち」を動かせるかどうかが試金石となる。
とこの記事を結んでますが、どうなんでしょうね。


なんなんだ?日経ビジネスってこんなの記事になるの?なんかズレていると感じるのは僕だけ?


そもそもツイッターとかフェイスブックをマーケティングツールとして無料で使えるの?ホンマか?
「ご飯おいしかった。お風呂もよかった」ってつぶやくだけじゃないんやろ?
ネットを使うのはいいと思います。でも、ネットはあくまで手段ですからね。


それに、これは旅行業界だけのことでもないと思うんですが、過去の成功体験にしばられて、変化しようともしない宿泊施設なんて、そのまま自然淘汰されてしまえばいいと思います。
変われないんだったら、消えてもらうしかない。本気で”流通革命”なるものを起こしたいんだったらね。
ダメなプレイヤーが、やっぱりダメなままなんだったら、そんなプレイヤーには退場してもらいましょう。そのためには新しいプレイヤーにどんどん参加してもらうことが重要なんじゃないでしょうか。
僕は、こういう業界への参入障壁の高さはよく知りません。知りませんが、もし参入に際し強い規制があるのであれば(なんか、農業とかいろんな業界を見てると、規制ってありそうなんよなあ)、緩めちゃいましょうや。


最後にターゲット。
数値上、旅行回数が激減している”若者”をターゲットにすえて取り込もうとすることが本当に正しいのか?
それがダメだと言ってるわけじゃないんです。それはそれでありかもしれないんですが、だけど、なんか違和感があるんですよね。そもそも旅行しなくなった(らしい)若者が、またがんがん旅行するようになるとは僕には思えないんですよね。
少なくとも、若者をターゲットにするんなら、減少しているとはいえ旅行を楽しんでいる若者をターゲットにしたほうがいい。旅行しなくなった若者をターゲットにするんじゃなくてね。
旅行をしている若者が、これからも旅行をより楽しんでもらえるようなプランを考えるほうが重要だと思う。


まあそれよりも、比較的お金を持っている、退職後のベビーブーマー世代の方が狙いやすいと思うんですけどね。若い頃から旅行が好きな世代。仕事が忙しくてそこまでゆっくり旅行する時間を取れなかった世代。
こういった世代向けのプランを考えたほうが効率的な気がします。
例えば、温泉につかったり、周りの自然を散策したり、1週間くらいゆったりと宿泊してもらうプランとか。これだけゆったりできれば、土地の料理もいろいろ食べれるしね。
外国人向けにもこういうプランっていいんじゃないですかね?


日本は自然が豊かだし、田舎も風情あるし、四季があって景色は綺麗だし、おいしいものはたくさんある。土地土地にはうまい日本酒もある。
観光資源には恵まれてるんです、絶対。国内観光客も外国人観光客も魅了できるんです、絶対。
お客さん目線になって、マーケティングに努力すれば、きっと道は開けると思うんですけどね。
なかなか難しいですね。。。


とりあえず、僕は日本の温泉が恋しいです。

自分を信じて前進し続けるってこと

今日でカナダに来て11ヶ月です。早いもんです。来週日本に帰ることになりました。
まあ、いろいろありましたね。いいこともあり、ハプニングもあり、、、
というわけで、「このタイミングで何か書いておきたいなあ」と思ったわけですが、まあ、新しい出発ということであれば、やっぱりこれでしょう。


Steve Jobs Stanford Commencement Speech 2005」(Youtube)
あまりにも有名なスピーチすぎて、ここに持ち出すのはちょっと恥ずかしいくらいなんですが、僕にとってこのスピーチはとっても大事なモノです。
それに、これはスタンフォードの卒業式でのスピーチなので、新しい出発にはちょうどいいですよね。


僕がこのスピーチを初めて聞いたのは、多分2年半くらい前だったと思います。多分。
ものすごいインパクトでした。

もう何回聞いたかわからないくらい聞きましたね。
たった15分弱でここまで語れることがすごい。ここまで人を引きつけられることがすごい。もう、ホンマにすごいわ。
このスピーチがなければ、僕はカナダに来てなかったかもしれません。
「もっと上に行きたい、もっと上に行きたい」って思いながら、ずっと気持ちだけあせってたんっですね。Steve Jobsがそんな背中を押してくれた気がします。



もしこのスピーチを聞いたことがない人がいるならば、ぜひ聞いていただきたいと思います。こちらのサイトに日本語訳がありましたのでどうぞ(H-Yamaguchi.net「Steve Jobsのスピーチ、山口訳
」)。


このスピーチの中で、僕にとって、特に重要な部分を上記サイトから引用。



Again, you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. 
繰り返しますが、先を読んで点と点をつなぐことはできません。後からふり返って初めてできるわけです。したがってあなた方は、点と点が将来どこかでつながると信じなければなりません。

これは確かにそう思います。カナダに来なければ、FacebookとかTwitterを始めることもなかったかもしれないし、それであれば、4月から働くことになっている会社に出会うこともなかったかも知れません。
自分がこれまでやってきたこと、今やっていることは、今は見えなくても、いつか、何らかの形でつながるはずだと信じ続けることが大事。信じて進むことが大事。
まあ、これがまた難しいんだけどね。



Your work is going to fill a large part of your life, and the only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do. If you haven't found it yet, keep looking, and don't settle. 
皆さんも、仕事が人生の大きな部分を占めていくでしょうが、真に満足するために必要なのはただ1つ、皆さんが素晴しいと信じる仕事に取り組むことです。そして素晴らしい仕事をしたいと思うなら、皆さんがやっている仕事を愛さなければなりません。もしまだそれを見つけていないのであれば、探し続けてください。ひとつの場所に固まっていてはいけません。

妥協してたらアカンよね。生きていくということは、探し続けることなのかもしれません。



Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary. 
あなた方の時間は限られています。他の誰かの人生を生きて無駄にしてはいけません。ドグマにとらわれてはいけません。それは他の人たちの思考の結果とともに生きることだからです。他人の意見の雑音によって自分の内なる声が掻き消されてしまわないようにしてください。そして最も重要なことですが、あなたの心や直感に従う勇気をもってください。心や直感は、あなたが本当は何になりたいのかすでに知っています。他のことは全て二の次です。

ここがこのスピーチのハイライトでしょう。自分は自分。人生は1回。
僕の心や直感は、僕が本当は何になりたいのかすでに知っている、とのこと。自分との対話を繰り返さないと。。。
他のことは全て二の次なんだから。
もしも、自分のことを信じてくれる人が1人もいなくても、自分だけは自分のことを信じて進みたい。とっても怖いし、しんどいし、難しいかもしれないけど、おれはおれやからな!
と思ったりもするわけですね。




そして、、、

Stay Hungry. Stay Foolish. ハングリーであれ。愚か者であれ。

は言うまでもないですね。






最後に、余計かもしれないけど、名言をもう一つおまけ。
ジブリの映画「耳をすませば」のお父さんのセリフ。
人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。何が起きても誰のせいにもできないからね

Mar 3, 2011

前回に引き続き、石油のお話

前回のブログで石油の話をしましたが、今回は石油埋蔵量についてです。
こんな記事(「世界各国の石油埋蔵量などをグラフ化してみる」)を見つけましたので、せっかくやからもう少し勉強しとこうかなあ、と思った次第。


まず、石油の確認埋蔵量ですが、
  1. サウジアラビア
  2. カナダ
  3. イラン
  4. イラク
  5. クウェート
  6. ベネズエラ
  7. UAE
  8. ロシア
  9. リビア
  10. ナイジェリア
  11. カザフスタン
  12. カタール
  13. 中国
  14. アメリカ
  15. ブラジル
となっています。やはり、中東および北アフリカ地域が多いですね。これらの地域で現在起こっている革命の動きは、おそらくまだしばらくは終わらないでしょう。というか、拡大しそうですもんね。
さすがに石油価格は上昇していますが、心配になってきますね。

前回のエントリーでも紹介しましたが、カナダは2位です。オイルサンドの埋蔵量が非常に多いんです。
それにも増して驚きなのは、カナダがそれに次いで第二位の立ち位置を占めていること。アメリカ合衆国への石油輸出量はカナダが世界でもっとも多く、その位置関係とあわせ、アメリカにとってカナダはエネルギー面で大切な同盟国であることが分かる。
と紹介してますが、オイルサンドには全く触れていません。このサイト、たまにいい情報を扱ってるんですが、分析とか考察はいまいちなんです。。。(最後のアメリカへの原油輸出量のグラフについてのコメントでも、”距離が遠い、あるいはアメリカとあまり仲の良くなさそうに見える国の量は少ない”って書いてるけど、第2位のベネズエラって、アメリカと仲良くない方の国ですよね。)

さて、2つ目のグラフは”1日あたりの原油生産量”。
ロシアすごいね。600億バレルの埋蔵量に対し、1日1000万バレルも生産してる。このままのペースが続くなら、17年程度で枯渇する計算になります。ふ~ん。
まあ、同じ計算をすると、中国は15年もたないし、アメリカなんか10年もたないんやけどね。。。
埋蔵量ってどこまで真実かよくわからんし、新しく見つかることもあるから一概には言えないですけども。

カナダの現状について、もう少し見てみましょう。
石油埋蔵量は世界第2位なんですが、1日当たりの生産量は他の産油国と比べて決して多くはありません。アメリカの半分くらいです。
考えられる理由としては、オイルサンドの採掘コスト、採掘難易度、加工に時間がかかる、政治上の理由などでしょうか。
前回も書きましたが、オイルサンドから石油を取り出すためには相当なコストが掛かるようです。石油価格がそれほど高くない状況下においては、オイルサンドの採掘はペイしないわけです
その加工にも手間も掛かるでしょう。ただ石油が吹出す他国と違って、それほど多くの石油を取り出すことができないのかもしれません。

ここまで書いてきて、1つ疑問点に気づきました。
カナダは1日当たり257.9万バレルの原油を生産し、アメリカに247.9万バレル輸出しているそうですが、ということは、生産した原油をほとんどそのままアメリカに輸出してるってこと?
国内消費が1日215.1万バレルらしいですが、その分はほとんどよそから輸入してるってこと?
自国で生産した原油を、自国では全く消費しないってこと?
どうも、おかしい。。。

Mar 1, 2011

資源国カナダのオイルサンド

今年に入って、中東や北アフリカで反政府の動きが大きくなっており、エジプトではムバラク大統領が退陣、リビアではカダフィ大佐が混乱中。3月にはサウジアラビアでもデモが起こりそうな雰囲気になってきました。
そんな混乱に乗じて、なんとイラン海軍の艦船が約30年ぶりにスエズ運河を通過し、イスラエルが警戒心を強めているということも起きています。


こうなってくると、原油の供給がちょっとずつ心配になってきたりしますね。日本は原油の大半を中東地域からの輸入に頼ってますから。
1970年代には、中東戦争、イラン革命のせいで、2回のオイルショックを日本は経験しています。僕はさすがに知りませんが、トイレットペーパーの買い占めなど、すごかったらしいですね。
普通、こういうことがあったら、「政情の不安定な中東に原油の大部分を頼るのは危険だ」と思うはず。そして、輸入元の分散をはかるもんじゃないでしょうか。これも外交なんじゃなかろうか。
これって、実は農業の安全保障だかなんだか、最近TPPに反対する人たちが使う理由に対する答えでもあると思いますね。


ということで、こちらのブログ(Market Hack「なるほど日本は省エネ先進国だけど、、、これが日本の輸入依存の現実だ」)で先進国の原油輸入元を比較しています。このブログ、投資関係の情報をいろいろな観点から紹介してくれていて、とてもためになります。


このブログによると、日本の原油の輸入元は

  • 中東:85%
  • その他:15%
ホンマ?一極集中やん。。。まあ、日本は天然ガスについては、50%以上が東南アジアやオーストラリアから輸入しているし、ロシアに出資もしてますけどね。

その一方で、アメリカは消費量の40%近くを国内で生産、輸入に関しても
  • カナダ:22%
  • 中南米:20%
  • 中東:15%
  • 北アフリカ:5%
  • 西アフリカ:14%
  • その他:24%
とどこかの地域に大きく依存しているということはありません。もちろん、地理的な位置っていうこともあるんでしょうけど、うまくリスクを分散しているという感じがします。
これって、やっぱり政治、外交の力なんでしょうか。

それにしても、カナダから1番輸入しているんですね。これって、ちょっと意外でした。
実は、カナダって、原油の確認埋蔵量がサウジアラビアに次いで世界第2位なんです。
その正体がオイルサンド。アルバータ州に大量に埋蔵されています。
オイルサンドというのは、石油成分を含む砂岩のことです。その埋蔵量は、カナダとベネズエラにほぼ集中しているようです。

カナダのオイルサンドの詳しい説明は、ナショナル・ジオグラフィックのこちらのサイトを見てもらうとわかりやすいかなと思います(「カナダのオイルサンド)。


オイルサンドは石油成分が組成の約10%であり、非常に粘性が強く、常温では半固体状なんだそうです。そのため、実際にこの石油成分を回収し、輸送するためには処理が必要になり、コストがかかります。
また、オイルサンドの採掘は環境にも大きな負担を掛けるようで、ここの部分の改善、フォローにも大きなコストが考えられます。
上記ブログの中にも、
原油価格が85ドルを超えると急に採算性が改善するで供給がどんどん増やせる仕組みになっています。
とありますが、これは逆に言うと、10年くらい前までの原油価格が低いところで安定していたころには採算が合わなかったということです。
今後、以前のように原油価格が20ドルとかで安定するようなことはないでしょう。埋蔵量の問題もあるし。もしかすると、100ドル超えで安定してしまうかもしれない。
そうなると、オイルサンドの存在が大きくなるんじゃないでしょうか。資源国カナダにとって、これは経済成長を支える大きな力になると思います。


カナダは中東に比べて、地政学リスクが非常に低い国です。それに、日本とは太平洋を挟むだけ。
日本が原油の輸入を、不安定になりがちな中東への依存から脱却する際には、カナダのオイルサンドは大きな候補です。もちろん、日本もとっくにオイルサンドの確保には動いているはずです。
10年後には、原油の輸入元比率がそれなりに改善しているといいですね。