Oct 31, 2010

東芝 プロジェクト70

面白い話を聞きました。
去年だったか、なんかの本でも読んだことがあって知ってはいたのですが、東芝が円高に強くなっているとのこと。
1ドル70円の円高にも耐えられるような経営体制づくりをしているとのこと、その名も「プロジェクト70」
1円の円高で、去年は8億円の損失になっていたけど、今年は7億円の利益になるそうです。すごいなあ。
東芝、やりますね。
ただ、これって、もしかしたらちょっとずつ日本から離れていく方向になるかもなあとは思いますが。

そもそも製造業は輸出産業なので円高に弱い、というのが一般的な見方でしょう。
その製造業に頼っている日本にとって円高は致命的、というのが一般的な見方だと思います。
今回の記事は、この一般的な見方が実はそうではない、ということをしめしているのではないでしょうか?リスクはヘッジできるんだよ。危機感を持ちながら、きちんとそれに対処した経営をすればね。ということでは?

実際に2008年なんかは急激な円高の影響で自動車各社などの製造業の業績が大きく落ち込みました。赤でした。
もちろん、急激な変化だったので、大きな影響があることは理解できますが、リスクに対する備えができていなかった、という面も大きいでしょう。そんなの一言で言えば、経営陣の怠慢です。
いざなぎ景気とか言われた実感のない好景気(GDPは成長してないですよね)とやらに浸って、リスクに対する感度が低くなっていたんじゃないの?自分の任期がただ無事に過ぎてくれれば、とか思ってたんじゃないの?
為替は長い目で見れば数年単位のトレンドで上下を繰り返しているような気がします。気候変動みたいですね。
今は円高方向に動いています。

国も円高を止めたがってるみたい。
9月に為替介入がありましたね。83円でしたっけ?一瞬しか効果なかったけど。。。そんなもの効果とは呼ばないけど。
円高に限らず急な為替変動はいろんなところに大きな影響を与えると思います。その加速度を止められるのでば、いろんな準備が取れるかもしれません。僕は、為替介入に限らず介入ってのはその目的で行われるべきだと思ってます。
でも、方向は変わんないですよ。加速度しか。それもタイミング考えないとね。
相場は結局81円を割って、過去最高の79円75銭もクリアしちゃいそうな勢いですね。
さすがに、70円まで行くとは僕は思ってないですけど、そんなのわかんないですもんね。


なんにせよ。東芝ファイト!
東芝は世界に数少ない、原子力発電所を自前で作れる会社。
次世代エネルギーにおける原子力の比率が伸びていくであろうと予測している僕は、この会社に注目してます。軽くですが。
同じく原子力技術を持ってるとはいえ、ぶくぶくした日立よりましな会社でしょう、と勝手ながら思ってるもので。

Oct 27, 2010

名目GDPの変化

むっちゃ久しぶりに更新してみます。
ツイッターを始めてからは、気になった記事とか、気になることとか、しょうもないこととか、そっちで簡単につぶやいちゃうのでブログのほうは全く更新してなかったんですね。
ちなみにツイッターとfacebookのアカウントを連動?させてるので、ツイッターでつぶやいた内容なそのままfacebookにも流れるようにしてます。まあ、これもそろそろあきてきたので、ツイッターはツイッター、facebookはfacebookにしとこうかとも思ってます。

今日のネタもツイッターからです。2030年の各国経済規模(第一生命経済研究所)についてのツイートがありまして、面白かったのでいろいろ遊んでみました。
この中に各国のGDPと人口の変化予測があったので、これから一人当たりのGDP予測を出してみました。
こんなかんじ。


表にが小さい。。。どうやって大きくしたらいいかわかりません。。。じゃあ、グラフにしてみましょう。


左図が名目GDP(兆ドル)で、右図が人口で割ったものです(単位はドル)。

う~ん、これもまだあんまり面白くない。というわけで、2010~2030年までの成長率を年率に直して、20年の推移予測を作ってみました。例えば、USは名目GDP の20年間の成長率が約122%なので、平均年率は約3.86%になります。
一方で中国はすごいですねえ。20年間の成長率が529%(!!)なので、平均年率約9.15%です。むちゃくちゃですな、これ。
で、こんな感じのグラフになりました。


どっちのグラフを見ても、日本が伸びてない。。。
さすがに、一人当たりの成長率に直すと、中国はまだ上がってこないですね。傾きは立ってきてるので、このあと20年くらいを考えると、一人当たりでも上位には入ってきそうですが。
インドは2025年には日本を抜いてGDP世界第3位(従って、日本は第4位に転落)になりそうですが、一人当たりのGDPも2020年ころから傾きが立ってきています。2030年以降も順調に伸びそうです。
ブラジルなんかはそこまで大きく伸びてはこなそうかな。BRICsと言われますが、中国やインドとは違いますね。
その他にも、カナダやオーストラリアなどの移民の国も伸びてきそうですね。

ただ、今回1番インパクトが大きかったのが、韓国!
ここ数年、なにかと話題の多い韓国ですが、ここからの伸びもスゴそうです。まあ、このレポートの中のアジア各国は日本以外ものすごく成長しそうなんですが、韓国はすごいですね。
人口が日本の半分に満たないので、さすがにGDPが抜かれることは2030年まではなさそうですが、この伸び率が2030年以降も続くと仮定すると、僕の計算だと、2036年に韓国が日本を追い抜きます。
まあ、そこまで簡単にはいかないでしょうか??
ただ、一人当たりに直すと、2030年にはアメリカ抜いちゃいますよ。。。すごいなあ。

よく言われること、というか言い古されてますが、アジアの世紀になるのでしょうか。
中国、韓国、東南アジア諸国、そしてここにはないですが香港に台湾。。。
日本は???