Jan 26, 2011

海で発電しよう

先週たまたま海に関する発電の記事を続けざまに読みました。
ということで、今日はそのうちの1つをご紹介です。
フランスでの海底原子力発電所(submarine nuclear power stations:文字通りに訳すと潜水原発ですねの研究について(記事はこちら;すんません、英語です)。
英語を読みたくない人は、動画がありますので、それを見るだけでもドキドキしますよ。ワクワクしますよ。もうね、「かっこいい!」んですわ。
海中、原子力発電といえば・・・そうですね。原子力潜水艦、略して原潜ですね。海の上であれば原子力空母というのもありますが。
この海底原発はその原潜の技術を応用しているとのことです。確かに円筒形の外見は原潜によく似てますもんね。
本当についでなんですが、原潜といえば、かわぐちかいじの漫画「沈黙の艦隊」は最高です。名作です。ぜひ一度は読むことをおすすめします。


記事によると、この海底原発はフランスのArevaa "world leader in nuclear energy" based in Franceと紹介されています。原発の世界トップ企業ですね)がDCNS社(フランスの造船大手らしいです)と組んで開発しているものらしいです。
名前はFlexblue。名前もなんかかっこいい。もう、なんでもかっこええぞ。
サイズは全長が100m、直径が12m、発電量は5万~25万kW程度とのこと。
一方で陸上にある通常の原発は、2009年12月末時点で、商業用が54機、合計出力4884.7万kWだそうですから平均90万kW程度です。ちなみに福井県にある敦賀発電所1号機は35.7万kW、美浜発電所1号機は34万kW、東京電力の福島第一原子力発電所1号機は46万kWだそうです。
(・・・それにしても、もうちょっとセンスのあるネーミングはできひんのかいな?)
従って、海底原発の出力は陸上原発よりも小さめという感じなんですね。
設置場所としては水深60~100m、岸から数kmの海底に設置されることになりそう。ただし、海中に設置する大きな利点の1つですが、この海底原発、移動させることが可能なんですね。かっこええなあ(何回目やねん:))。


記事では海底に設置する利点として、海水による冷却効果と深海のためテロの心配が極小(ダイバーがやってこれない)であることが挙げられています。装備によって人はどれくらいまで潜れるんでしょうか?60~100mって不可能な領域なのか?まあ、少なくとも潜水艇はやってこれるわな。ちょっと甘いかも。
あとは、海底原発は大事故の可能性がむっちゃ低いことと、原発がグリーンエネルギーであるということも強調されています。
それと重要なのはコスト。陸上に設置する場合は、建設用地が必要だし基礎基盤の工事が重要だし、冷却装置は重要だし、放射線漏れを防ぐために何重もの分厚いコンクリート外壁が必要になります。
海の底だとそんなモンいらないもんね。海水が放射線遮断するもんね。
まあ、世界中の海を原潜がうろうろしてる時代ですからね。そのへんは心配いらんでしょう。


僕は原子力発電には賛成です。
原子力発電に関しては、技術の問題ではなく、制度や人的な問題だと思ってますし、核廃棄の問題にしても、技術的な問題であれば解決は難しくないと思ってます。
アメリカをはじめとして世界的にも、原子力発電所の建設が進んでますしね。
が、やはり世間的にはうけがよろしくない。
日本が被爆国であることもあり、まず感情的に拒否から入ってしまうという部分はあるのかなとは思います。これはもうしょうがないことでしょうね。それに加えて、ちょこちょこちょこちょこと原発の不備が出てきますからね。そういうのでさらに不安に思うのは当然かなとも思います。
日本は民主主義国家です(よね?多分)。であれば、世論はどうしてもケアしないといけないでしょう。であれば、原発絶対反対の人がいればいるほど、原発の建設はやはり困難になってきます。
でもそんな人達にとっても、陸上ではなく、危険のより少ないと考えられる海底原発であれば受け入れられる部分は出てくるでしょう。


日本にも当然海底原発を開発する技術はあるはず。フランスにできて、日本にできないってことはないやろうからね。
いうまでもないけど、日本は海に囲まれている国。周辺の水深についは考慮する必要があるけど、海底で発電できるのであれば、もう言うことないやん。
日本でもやりましょう!
中国がいろいろ言ってきそうだけど。まあ、言ってくるだろうけど。
やっちゃおう!


ファイト!

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