Dec 18, 2010

福井の教育で人、呼べないかなあ

海外に住んでいて最近特に感じることは、自分のオリジナリティーに対するこだわり。
僕にとってそれは、日本であり、福井であったりします。


昨日こんな記事を見ました。「体力運動能力 福井県がトップ」
小学5年生、中学2年生の男女とも、福井県がトップの結果であったとのこと。素晴らしい結果ですね。
ちなみに、全国学力検査においても、福井県は小学生、中学生ともトップ、または上位3位に入っています。
小学校~高校を福井で過ごした僕としては嬉しい限りなのですが、学力検査に関しては、ちょっと疑問をもってはいました。実感としてないもんで。
これ、多分私立の学校はカウントされてないよな、と思ってました。東京などでは優秀な子は私立に行くと思うのですが、福井は国公立ばっかりだからね。


そう思ってたら、このブログに案の定書いてありました。「福井はホントに学力優秀なの?
このブログによると、僕の思ったとおりで、さらにセンター試験の結果を見ると、福井は下位に沈んでしまうんだそうです。
ふ~ん、やっぱりね。
これは実感にあうな。
ただ、このブログにも書かれてますが、少なくとも福井は国公立の小中学校のレベルが高いということは言えそうです。
東京では公立小中学校の環境が悪く、親御さんは可能であれば私立に入れたいと思う人が多いようです。
そして、私立幼稚園のお受験という話になります。もちろん、お金かかります。


それに比べると、福井県は少なくとも小中学校まではいい環境で学べそう。
国公立は私立に比べて、お金もかからないでしょうし。
もっとアピールしてもいいのではないでしょうか。
福井に移住してきなよ、教育環境良いよ!って。
子供にいい環境で教育を受けさせたいという親は多いはずですから、もしかすると効果があるかもしれません。
福井に人を呼べるかもしれません。もしかしたらですが。
教育に熱心な親であれば、彼らの教育レベルも平均以上という場合が多いと想定されます。
そうすると、福井経済にも好影響を与えられるかもしれません。


ただ、問題はたくさんありますね。
まずは高等教育のレベルの低さ。少なくとも全国平均以下のようなので、これは問題。
中学校まではよくても、それ以上がないというのでは人を呼ぶことはできないでしょう。
僕が福井にいたころは、藤島・高志という高校がトップでした。今でも多分そうでしょう。正直物足りないかな。
トップレベルの高校のレベルをさらにあげないとね。
韓国人の友達が言うには、韓国の高校では、授業が終わったあと、夜中まで学校に残ってみんなで勉強するんだそうです。
まねをする必要はないんですが、なんか考えたほうがいいでしょうね。今後、競争相手は福井県内でも、日本国内だけでもなく、そうやって世界中で必死になってる人たちになるわけですから。


そして、さらにその上の大学も問題。
福井で優秀な学生はほぼ100%(は言い過ぎかな?)県外に出ていってしまいます。そして、県外の優秀な学生はもちろん(言い過ぎかな?)入ってきません。
ここで一つの機会が喪失されている気がします。
まあ、僕は福井内にずっととどまるのではなく、県外、海外に一旦出てみるべきだと考えてはいますが、この年代で外からの流入がないというのはやっぱり問題なんだと思います。


じゃあ、その後の就職は、となると。。。どうなんでしょうね?


平成17年の国勢調査の結果を見ると、
15歳未満の人口比率は14.7%で全国第5位。
15歳~64歳の人口比率は62.9%で第29位。
一気に下がりますね。
これを見るとちょっと微妙かな。
働き先がないこともない。ただ、人を呼ぶにはなあ、って感じでしょうか?


福井は実は住みやすい県No.1にも選ばれており(いまいち実感ないのですが)、子育てがしやすい県であることは間違いないでしょう。
そして、これは福井の経済を底上げする原動力になりうるのではないかと僕は思ってます。そのためにも、中学校にしっかりと続く教育体制づくり、そして、子供の親にとっても仕事面などにおいて魅力的な街づくりが必要になってくるのかなあと思います。
悪くない県なのですが、なにぶんインパクトがありません。
発展のためにはとにかく優秀な人を集めることだというのが僕の考え。発展して欲しいですもんね。

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