帯にはアメリカで大絶賛!社会起業家を知るための必読書とあります。いい本ですよ。
この本屋はなかなかやりますね。
その通り、社会起業家についての本です。
内容は2部構成で、①社会起業家10人の事業紹介と②社会起業家について(現状、必要性、資質など)となっています。
では、「社会起業家」とはなんなのか?
この本での定義は簡単です。「世界を変える人々」。
さらに、
社会の重要な問題を解決に導くために新しいアイデアを抱き、不屈の精神でビジョンの実現を目指す人々、頑として弱音を吐かず、けっして諦めずに、どこまでもどこまでもアイデアを広げていく人々、
とのこと。なるほど、なるほど。なんかすてきな感じがしますね。
それでは、成功する社会起業家の資質とは何なのか?ここでは6つ挙げています。
- 間違っていると思ったらすぐに軌道を修正する
- 仲間と手柄を分かち合う
- 枠から飛び出すことをいとわない
- 分野の壁を越える
- 地味な努力を続ける
- 強い倫理観に支えられている
結局、「社会」がついてはいますが、成功するために求められるものは普通の起業家と変わらないということですね。
これまで多くの社会起業家たちは存在していて、地味な努力を続けてきたのだと思います。そして、最近になって、これらの人々・組織の活動に注目が集まるようになってきました。
やはり、インターネットの普及が大きい要因なのでしょうか?様々な情報を入手できるようになったことが大きいと僕は思います。
この本の中で、最も僕の印象に残ったのは、最後の部分でした。
私はこの本の取材を始める前、社会起業家は「世の中や他人のために尽くしたい」との思いに突き動かされているのだろう、と想像していた。だが、そうではなかった。彼らは自分の思いに従い、本能の赴くままに行動しているのである。そしてそのような行動をとおして、得がたい褒美を手にしている。
結局そういうことなのです。やはりそうなのです。めっちゃ納得。
なぜ、このような活動をしているのか?
それは、「やりたいから!」。自分が満足できるから。そういうことなのです。
では、なぜそれがやりたいのか?それで満足が得られるのか?
それは、……結局、性格というか、その人の本質の部分になってくるのでしょう。
だから、これはきっとうまく説明できないですよ。
なんだかんだ、それらしい理由をつけることは可能でしょう。でも、本当は個人の本質の部分で決定されていることであれば、それはもう説明なんてできないと思います。
しかし……、そうすると、結局社会起業家たちは「やりたいから、やっている」だけなのです。彼らにしてみれば。
みんな、いろんなことを「やりたいから、やっています」。
それでも、やることに大きな違いがでるんですね。
それが、僕の仮定が正しくて、その人の性格・本質に依るのだとすれば、ちょっと怖い気がしますね。
そもそも人の性格、本質というのは、生まれつき持っているもの+育った環境、によって決まってしまうと僕は思っています。
生まれつき持っているものというのは、誰にも何ともできません。
そう考えると、どのような環境で育つのかということは本当に重要ですね。
改めて感じます。
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