Sep 4, 2009

2007年の年間実労働時間の国際比較

『プロの残業術。』(長野慶太)という本に労働時間について書いてありました。

以前、2008年の年間実労働時間について書いたのですが2008年の常用労働者1人あたりの年間実労働時間が1792時間に)、今回はその国際比較です。
出典は「OECD Factbook 2009」らしいです。

2007年の年間実労働時間の国際比較
韓国 :2316
ポーランド :1976
メキシコ   :1871
イタリア :1824
アメリカ :1794
日本 :1785
カナダ :1736
オーストラリア :1722
イギリス :1670
フランス :1533
ドイツ :1433

なんてこった。韓国ダントツ!2316時間ということは、単純に12で割ると約193時間。月20日働くとして、1日9.65時間。
あれ?……そんなにたいしたことないな……。
まあ、平均ですからね。どちらかといえば、分散のほうが興味ありますけどね。

日本はもっとたいしたことないですね。
なんと、アメリカと同等ですよ。
「エコノミック・アニマル」と呼ばれたころは、遠い過去のことです。
この現実をしっかり見ておく必要があります。

それにしても、ドイツなどは少ないですね。
欧米とひとくくりにしてしまいがちですが、このデータを見ると全く違いますね。


2008年の常用労働者1人あたりの年間実労働時間が1792時間にで、僕は2008年は不景気だったから労働時間が少ないのだろうと書いたのですが、全くの間違いでした。
ここに深くお詫びします。

「1987年に2100時間だった年間実労働時間はがんがん下がり続け、21世紀に入って、ついに1800時間を切った。ちなみに、1800時間を割り込んでからは、ほぼ横ばい」というのが本当のようです。短期的な不景気のせいなんかじゃなかったです。もっと大きな流れでした。
約15年で15%も減ってしまいました。すごいですね。
この一番の要因はなんでしょうか?と考えて思い当たったのが、週休2日制の導入。
50週と考えると、その半日として、単純に25日分の労働時間が消えてしまったことになるのです。これは8時間労働で考えると、200時間の減少になります。
やっぱりこれですね。


最後に、この本より、
「三度の飯より好き」なことに長時間没頭して死んだという人を私はしらない。
ゆとりでいいと言うのもあなた。夢を追ってあと一息がんばれと言うのもあなた。

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