経団連が海外の大学に留学する日本人学生を対象にした奨学金制度「経団連グローバル人材育成スカラーシップ」を創設し、国際的な事業に携わる意欲のある大学生に対し、年30人を募集し、1人あたり100万円を支給することを発表した。帰国後の就職も支援する。
という内容の記事が載りました。
小さい記事なのであまり目立たなかったけど、ちょっと気になります。
さてさて、このふざけた名前と内容の奨学金、どこまで本気なんでしょう。
冗談にしか思えないぞ。。。ぜんぜん本気度が感じられない。
そもそもこの奨学金、狙いが
就職活動の過熱などを背景にした大学生の”留学離れ”に歯止めをかけるのが狙いだ。
そんなら、お金と違うやん。。。狙いとやってることがずれてるやん。。。
まあ、十歩譲って、お金の問題で留学をちゅうちょしている学生向けだとしましょう。
それでも、この記事通りの制度だとなんの成果もなく消えていきそうな気がします。
一人たったの100万円は少ないでしょ。それも30人だけで、しかも1年間だけ。。。
福井県とか北陸とかそのくらいのレベルでこれやるなら、まあいいかなとも思うんですが。
これでは、一年間現地の語学学校に通って終わり程度になりかねない。。。
本当に”グローバル人材育成”をしたいのであれば、1年間はあまりにも短すぎる。
せめて、現地のトップ大学に4年間、または大学院に2年間。そのレベルじゃないと経団連としてやる意味ないはずです。(国は米国でも英国でも、中国でも香港でもシンガポールでもオーストラリアでもいい。広く分散させたほうがおもしろい)
だったら、奨学金自体、その額じゃ全然たりないです。
「学費・生活費全部負担するから行ってこい」くらいのものが欲しいと思います。
例えば、米国の私立大学の学費・寮費・生活費合わせて年間約400〜500万円くらいかと思いますが、それを全部出すくらいじゃないと。
それを年間100人くらいはやって欲しいかな。社費でMBAとかやってんだから(やってたんだから)、それくらいできんことないでしょ。
さらに、対象が大学生。どうも想定しているのが、
大学3年生で留学し、4年夏に帰国するケースみたいなんですよね。だから、帰国後の就職活動とかいう話になる。
もういいって。。。
経団連さんが、しっかりお金使って海外でしっかり勉強してきて、それが日本式の一般の新卒就活すんの?何のために、選抜して海外に送るの?
選抜したその時点で採用予定ということでいいでしょ。あとは海外でよっぽどさぼってたかじゃなければ予定通り採用で問題ないですよ。
であれば、できれば高校生を対象にして、海外の大学にまるまる行かせる奨学金になればおもしろいかもしれませんね。
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