Oct 2, 2011

北極海の氷が予測を超える速度で消失してる?

最近北極圏の話が多いですが、The Economistにも北極圏の気候についての記事が。
北極海の氷が気候予測モデルよりもかなり速いスピードで溶けている
と。
9月9日現在、米国の国立雪氷データセンターが発表したところによると、夏に氷が溶けたことで、北極海を覆っている氷の面積が4.33km2にまで縮小したそうです。


多くの気候学者は北極海の氷が消えていっているのは、いわゆる温室効果ガスの影響による地球温暖化によるものだと考えており、地球上のかなりの人がそれを信じているのではないでしょうか。
これら気候学者によって作られたモデルによると、空気中の二酸化炭素レベルやメタンなどのレベルが上昇を続け、今世紀末には夏期に北極海で氷をみることはできなくなると予測されているそうです。


しかし、実際の氷の消失スピードはそれよりもはるかに速く、2020年〜2050年にはその時がやってくるのではないかとのこと。
原因は完全にはわかっていないようなのですが、最近要因として汚染物質やすす・煤煙などが候補として考えられているらしい。
特にすす・煤煙が注目されているようです。すすは太陽光を吸収し、大気を暖めます。このすすが雨や雪に混じって氷表面に残ると、氷が熱を吸収しやすくなり、その分溶けるのが速くなるというわけです。
したがって、すすを減らすことが氷の消失を減速させると考えられているそうです。ちなみにすすを除去しても、温暖化の影響は残るので氷の消失を止めることはできないんですって。


まあ、僕は今後も気温が上昇し続けるかどうかよく知らないので、温暖化の影響が今後も続くのかどうかはわかりません。でも、すすが氷表面や大気を覆っていると確かに熱を持ちやすくはなりそうです。
この説もまだまだみんなが信じるレベルのものではないようですが、なるほど、ないこともなさそうですね。




地球温暖化について考えるときに、主犯とみなされることが多いのが二酸化炭素。だけど、僕はそれについて完全には賛成していません。
それは、気候という問題を、地球という閉じた系だけで議論してもしかたないと思うから。気候に大きな影響を与える要因が地球外に合った場合、それを本当に考慮に入れているのか疑問です。


でも、そうはいっても二酸化炭素と気温上昇は相関があるらしい。原因かどうかはわからないけど相関はあるらしい。
であれば、やはり二酸化炭素はできるだけ出さないのがリーズナブルなのかなと思います。たとえ本当は問題の原因でなかったとしても、原因でないことが証明されていない以上は、候補にかわりないですからね。
現時点では、最優先する事項だとは思わないけれど、減らせるところでは減らしましょう、ということかな。




それにしても、こちらの記事(「北極海まわりのあれこれ」)でも紹介しましたが、氷が溶けることによって、北極海での資源開発が可能になってきています。
石油や天然ガスの採掘が活発に行われていくことでしょう。
そうなるとすすってたくさん出るんじゃない?氷が溶けるのもっと速くなるんでしょうか?
反対に、数年後には温暖化じゃなくなって、寒冷化で氷が増えたりしてね。
さてさてどうなるでしょうね。

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