前回に引き続きビールの話です。
8月はビール関係のニュースがけっこう多かったですね。
まずは国内ビール大手4社の上期決算。
売上高は
キリンHD 1兆141億円
サントリーHD 8,331億円
アサヒ 6,516億円
サッポロHD 1,944億円
こうしてみると、4大というか3大ですね。
しかも、日経の記事によるとサッポロは3月に買収したポッカの寄与が大きかったとか。
エビスという優良ブランドを持っているためがんばれてはいますが、今後の展望が重要かと思います。言ってしまえば国内外の他企業から見れば狙い目だったりして。
さすがにそれはない?
海外買収の話題もありました。
キリンがブラジルのスキンカリオール・グループを約2000億円で買収。ブラジルのシェア2位の企業らしいですね。2010年12月期の連結売上高は約2852億円とか。
でかい動きしましたね。いい買い物だったのではないでしょうか。
この買収のせいで、格下げされましたが、まあ問題ないでしょう。
危機感を持って海外展開を進めているキリンのこの動きは好感がもてます。
一方でアサヒはニュージーランドのインディペンデント・リカーを約1000億円で買収するとか。
2010年度の売上高は300億円弱らしいです。ニュージーランドでシェア1位とのことですが、ニュージーランドでの売上なんて大きなものじゃないですよね。
オーストラリアでのシェアは3位とのことなので、ここでの成長がねらいなんでしょうか?
アサヒは2010年に約7%だった海外売上高比率を15年までに20%以上に高める計画らしいのですが、ここまでの買収はキリンと比べるとなんか小粒。
世界のビール企業が収斂している現在、待ったなしの状況のはずです。
これからのより積極的な動きに期待でしょうか。
ちなみに、世界最大のビール企業アンハイザー・ブッシュ・インベブのIR資料を見ると、上期の売上高は18,955百万ドル。1ドル80円で計算すると約1兆5000億円。
まあ、今は円高ですからね。それでもキリンの1.5倍あります。というか1.5倍しかないというべきか。
ただ、経常利益額の違いに驚きます。上期の経常利益
キリンは725億円、一方のアンハイザー・ブッシュ・インベブは4,640億円(1ドル80円)。これが世界の優良ブランドを抱える企業の力なんでしょうか。
まちがいなく、これからも企業の統合は進むでしょう。
その流れに乗れない企業は買収の対象になっていくと思います。まあ、それはそれでいいと思いますが。
日本人は日本企業が海外企業を買収することには賛成しますが、逆に海外企業が日本企業を買収しようとすることに強い拒否反応を示しがちです。
そんなこと言ってる場合じゃなくなってるし、国なんて関係ない時代になるかもしれません。
さてさてどうなっていくんでしょうか。
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