前回ご紹介したとおり、全国には経済産業大臣によって指定された「伝統工芸品」が211あります。
47都道府県で平均をとると4.5品だったわけですが、もちろんそんな均等に分布してるわけがありません。
じゃあ、いったいどんなふうに分布してるんやろうなあ??
調べる前、僕はこんなふうに考えていました。
- 文化は都を中心に栄えるものであり、当然のことながら伝統工芸品も京都を中心に分布している。
- 特に江戸時代に栄えた地方城下町の周辺には多くの伝統工芸品が有りそう。城に収められたり、藩主の保護があったりしたのではないか。
- 伝統工芸品には材料や製造過程に必要なものとして、豊かな自然が必要。ただ、ほぼすべての都道府県がこの項目には該当する。
伝統工芸品の実際の分布は以下のとおりでした。
- 青森県 1
- 岩手県 4
- 秋田県 4
- 宮城県 3
- 山形県 5
- 福島県 4
- 茨城県 3
- 栃木県 2
- 埼玉県 3
- 千葉県 1
- 東京都 13
- 神奈川県 3
- 新潟県 16
- 山梨県 3
- 長野県 7
- 静岡県 3
- 愛知県 12
- 岐阜県 5
- 三重県 5
- 富山県 5
- 石川県 10
- 福井県 6
- 滋賀県 3
- 京都府 17
- 大阪府 7
- 兵庫県 6
- 奈良県 2
- 和歌山県 2
- 鳥取県 3
- 島根県 4
- 岡山県 2
- 広島県 5
- 山口県 3
- 徳島県 3
- 香川県 2
- 愛媛県 2
- 高知県 2
- 福岡県 7
- 佐賀県 2
- 長崎県 2
- 熊本県 3
- 大分県 1
- 宮崎県 2
- 鹿児島県 3
- 沖縄県 13
ふ~む、45都府県でした。伝統工芸品がないのは北海道と群馬県だけですね。北海道は結構意外。広いのにね。トップ10だけ抜き出してみましょう。
- 京都府 17
- 新潟県 16
- 東京都 13
- 沖縄県 13 (3位ですね)
- 愛知県 12
- 石川県 10
- 長野県 7
- 大阪府 7 (7位)
- 福岡県 7 (7位)
- 福井県、兵庫県 6
京都府と東京都はある意味納得です。
沖縄県に関しては、「本土と異なる文化であり、その分価値が高い」という付加価値が加味されているのではないでしょうか。
愛知県も室町後期以降、戦国時代以降を考えるとなるほどですかね。信長以降の影響って大きいのかも。まあ、そもそも尾張は御三家ですからねえ。他の御三家の有る茨城(水戸)と和歌山(紀州)はたいしたことないけども。
ただ、新潟県の16個はすごいなあ。何で??ちょっと不思議だ。確かに面積は大きいんだけどね。
あと気になるのは、東京の周りの県が少ないことかな。
北陸では石川県が6位、10品です。そして福井もギリで10位に入りましたね^^)6品。
富山も5個なんですよ。上位ですね。
僕の仮定は当たらずとも、そこまで遠からず、って感じなのかなあ??
だって、これは多分京都に近かったからじゃないですか?違うかなあ?
石川県は金沢の影響も大きいと思います。
新潟まで北陸に含めるとすると、この4県だけで37品。全国の17.5%の伝統工芸品が北陸にあります。
人口10万人当たりの伝統工芸品数を都道府県別に計算してみました。以下のグラフです。沖縄は置いといて、やっぱり北陸と京都ですね、多いのは。
これ、売りにならないのかなあ。
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