Feb 11, 2013

成長を続ける東南アジア、ASEAN諸国

世界の工場として注目を集めてきた中国の成長が一服、労働者の賃金も上昇する中で、「チャイナ・プラス・ワン」の声が聞かれるようになって久しいこのごろです。
ずいぶん前からベトナムの名前が上がったり、まあ、順当に考えれば東南アジア諸国ということになるでしょう。
僕も数年前にマレーシアを旅行した際には、クアラルンプールの予想以上の発展に少し驚いたことがありますが、この地域の成長は目覚しいものがあります。


そんな中、2013/1/29号の週刊エコノミストで東南アジア特集が組まれていました。

ASEANは現在10ヶ国が加盟(加盟順に、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア)。
域内でも格差があったりはしますが、それぞれの国が異なる特徴を持っており(インドネシアは内需、タイは製造拠点、シンガポールは金融・経済の中心、マレーシアはイスラム金融などなど)、それをしっかり活かしつつ海外とも関係しながら成長をしています。
ということで、このあたりで一旦東南アジア、AESEAN諸国についての数値を把握しておくのは投資の側面からも有効でしょう。以下データは2011年のもの(出典はIMF)。

1.インドネシア
 人口:2億4103万人
 実質GDP成長率:6.5%
 一人当たり名目GDP:3512ドル

2.タイ
 人口:6408万人
 実質GDP成長率:0.1%
 一人当たり名目GDP:5395ドル

3.マレーシア
 人口:2855万人
 実質GDP成長率:5.1%
 一人当たり名目GDP:1万85ドル

4.ベトナム
 人口:8932万人
 実質GDP成長率:5.9%
 一人当たり名目GDP:1374ドル

5.ミャンマー
 人口:6242万人
 実質GDP成長率:5.5%
 一人当たり名目GDP:824ドル


6. カンボジア
 人口:1510万人
 実質GDP成長率:7.1%
 一人当たり名目GDP:853ドル


7.ラオス
 人口:629万人
 実質GDP成長率:8.0%
 一人当たり名目GDP:1320ドル

こうしてみると、人口の多い国がたくさんありますね。特に以外だったのが「最後のフロンティア」と呼ばれるミャンマー。こんなに人いるんですね。平均年齢も低く、中長期的にはさらなる人口の増加も期待できます。経済の発展、市場の拡大には人口の寄与が非常に大きいですからね。

2015年には、政治・経済・社会文化などの共同体からなるASEAN共同体を創設する予定。EUのように「物、サービス、人、投資の自由な移動、資本のより自由な移動」を目指していくとか。確実に今後伸びていくエリアです。多様性を持ちつつ、アジアの中心としてどれだけ成長できるのか。ちょくちょく注目していきたいですね。